葛根湯にはどんな効果がありますか

2014年12月16日のTV朝日の番組「林修の今でしょ講座」で
『風邪のとき どんなときにも葛根湯』
と言う川柳を帝京大学の新見正則先生が紹介しました。

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何にでも効くという葛根湯にはどんな効果が期待できるのでしょうか。


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葛根湯に期待される効果

調べた結果を簡潔にまとめると次のような薬効が期待できます。

体力中等度以上のものの次の諸症:
・感冒の初期(汗をかいていないもの)
・鼻かぜ、かぜの諸症状、鼻炎
・頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み
(殆どの会社がこのような表現をしています)

この表現は、多くの製薬会社の効能表示ほとんどそのままです。
本当に効果があるのは、この項目と見ておけば、間違いないでしょう。

葛根湯が風邪の場合に効果的なのは、風邪のひき始めで『汗をかいていないこと』です。
熱が既に上がってしまった後や、汗をかいている状態の時は飲んでも効果がありません。

風邪にもタイプがあり、合わないタイプによっては逆効果になることもあります。
寒気が先にくるタイプの風邪は、体を温める効果のある桂枝を中心に配合された葛根湯が有効です。
しかし、喉が痛い、熱っぽい風邪は、ウイルスによる炎症で発熱しているため、体を温める葛根湯は逆効果なのです。

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他の病気にも効果があるのか

その他に特徴的だった表現が次の2社です。

東亜薬品
比較的体力があり 頭痛・発熱・悪寒があって,自然発汗のない人の次の諸症
→感冒,肩こり,神経痛,中耳炎,乳腺炎,湿疹,じん麻疹など

常盤薬品工業
かぜの初期の諸症状
(発熱、寒け、頭痛、肩・首筋のこわばり、鼻閉、鼻水、のどの痛み)

東亜薬品では、中耳炎、乳腺炎、湿疹、じん麻疹を加えています。
常磐薬品では、寒け、首筋のこわばり 、のどの痛みなどを加えていますが、風邪の諸症状に含まれると見てよいでしょう。

今回調べた会社は次の通りです。

ツムラ、クラシエ薬品、小太郎漢方製薬、大杉製薬、キョーリンリメディオ、阪本漢法製薬、三和生薬、ジェーピーエス製薬、太虎精堂製薬、建林松鶴堂、帝國漢方製薬、東亜薬品、常盤薬品工業、松浦薬業


ネット上の書き込み

製薬会社から離れて、無記名の書き込みを集めて整理してみると次のような項目がありました。

かぜ 風邪、インフルエンザ
痛み 頭痛、腰痛、胃痛、筋肉痛、月経痛、ひざ痛
炎症 中耳炎、扁桃腺・急性胃腸炎、腸炎・結膜炎、角膜炎、中耳炎、鼻炎
神経 肩こり、下半身のしびれ、五十肩、神経痛
その他 下痢、じんましん

インフルエンザや胃腸炎まで治るとは、どの製薬会社でも書いていないので、どうなのでしょうか。
この辺は、自己責任でということになるのでしょうね。

葛根湯の成分

葛根湯は、次の7つの生薬が配合されています。

  • 葛根(かっこん)
  • 麻黄(まおう)
  • 桂皮(けいひ)
  • 芍薬(しゃくやく)
  • 甘草(かんぞう)
  • 大棗(だいそう)
  • 生姜(しょうきょう)

この中で最もパワーがあるのは麻黄。
麻黄は、体の中の熱を上げて免疫力を高めてくれる働きがあります。

葛根湯よりも麻黄が多く含まれた「麻黄湯」は、風邪などの熱が出る症状の改善に、より効果が期待できます。


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西洋医師のコメント

「林修の今でしょ講座」の番組に登場した西洋医学の先生方のコメントです。

たけぶちファミリークリニック 竹渕一宏先生
朝、診療していて風邪っぽいかなというときに葛根湯を飲んでおくと、お昼くらいには風邪っぽさがなくなっている。
風邪の初期症状に、葛根湯はものすごく良いです。

菊池脳神経外科・整形外科 菊池邦夫先生
西洋薬では(風邪の症状が治るまでに)時間がかかるけれど、葛根湯は(風邪の症状の)改善が早いと思います。

芝大門 いまづ クリニック 今津嘉宏先生
風邪薬としても使えるし、肩こりとしても使える。中耳炎の時にも使えますから、そういう薬は家に置いてもいいし、旅行に行く時も便利なんじゃないかな。西洋医学の薬だと何種類も揃えていなければいけないのが、葛根湯ひとつで広い範囲をカバーしてくれるのですごく便利。

まとめ

色々書きましたが簡潔にまとめてみると、葛根湯の最大の効果は、内側から身体を温めることのようです。

体を温めることによって、免疫力が増加し、血行が良くなり老廃物を除去し、結果的に炎症を治めるなどの効果が発現して、全体的な症状を押さえるようです。

とにかく、筆者の実感としても、ひきはじめの風邪にはとても効果があります。

我が家では、いまや常備薬の筆頭に位置しています。


なんでも調べる『いろはに情報館』です。 熟年の知識と含蓄で古いものほど得意です。 ネット上にあふれる種々雑多な情報をプロのテクニックで検索して分かりやすく整理してお届けします。


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