老眼鏡の度数は、一つでは足りません。

「老眼鏡の度数は、どのように選んだらいいですか」
なんて、聞かれることがありますが、若い人には老眼の症状がよく理解できていないと思いますね。
じつは、老眼鏡の度数は、一つでは足りないのです。
生活の場に応じて、いくつか必要になります。


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老眼鏡はクローズアップレンズです。

カメラに例えてみると分かりやすいのです。

接写の限界を超えたら

写真を撮るときに、被写体に近づいて接写をしたいときに、レンズの性能の限界があるので、それ以上近づけないときにクローズアップレンズを使いますよね。

例えば基本性能では、60センチまでしか近づけないカメラで、きれいな花を撮影しようとしたときに、もっと近づいて雄しべ雌しべも写したいなんて思いがあリますよね。

そんな時には、方法が2つあります。

  1. あきらめる
  2. クローズアップレンズを使う

あきらめたらそれでおしまいなので、クローズアップレンズのことを研究してみましょう。
クローズアップレンズは、基本的に凸レンズです。

凸レンズの強さによって、接写距離が決まります。
自由に調節できるわけではなく、被写体までの距離が決められてしまう
⇒ この点が重要なので忘れないでください。

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(画像出典:クローズアップレンズ Kenko Tokina ONLINE SHOP

 老眼とは接写距離の性能が悪くなること

歳を取るとだれでも老眼になります。
老眼は病気ではありません。

白髪や薄毛を病気だとは言いませんね。
それと同じで、老眼は加齢による身体の変化であり病気ではありません。
(明らかに病的な原因を有する若い人は例外ですよ)

老眼の現象は、近くのものが見づらくなることです。
カメラに例えてみれば、接写距離の性能が悪くなっているのです。

近くのものを見るために仕方なく老眼鏡をかけます。
あたかも、クローズアップレンズを装着するようにね。

ただし、遠くのものを見るときには何の支障もありません。

接写作業をしない人には老眼鏡は不要

本を読んだり新聞を読んだりの『接写作業』と呼ぶことにしましょう。
そもそも、接写作業をしない人には、老眼鏡は必要ありません。

遠くの方を見ているだけなら何の不都合もありません。
最短接写距離が短くなる以外は、障害はありませんからね。

ただし、70代ともなると、接写最短距離が2メートルほどにもなるので、抱っこした孫の顔さえもボケてきます。
無限遠方を眺める場合は問題ないと言っても、日常生活には軽い老眼鏡が必要になることもあります。

車の運転そのものには支障がありませんが、スピードメーターや燃料計はほとんど読み取れなくなります。


また、同じような接写作業でも、その距離には個人差があります。
老眼の進行状況に個人差があることはもちろんですが、それに加えて、使用する時の距離にも個人差があります。

030m
よく、「30cm離れた距離で見える文字で決める」などと聞きますが、老人が実際に本や新聞を読むときの姿勢を実際に測ってみると、顔から文字までの距離には個人差があります。

わたしの場合で実測してみたら、次のような具合でした。

  1. 50cm パソコン操作 ⇒ 度数2.5
  2. 40cm 本や新聞を読む距離 ⇒ 度数3.0
  3. 30cm ちょっと細かいパズルをやるときの距離 ⇒ 度数3.5
  4. 25cm 気象の天気図を読むとき ⇒ ハズキルーペを使用する

このように、わたしにとっては、3種類の度数が必要です。
更に細かい作業にはメガネのような形をしたハズキルーペが有効です。

老眼鏡は何歳から使用するか

どの程度の接写作業をするかによって、老眼鏡の必要性は変わってきます。

目の老化は30歳代から始まると言われています。
例えば、目の前10センチの近距離にある小さな文字を読ませたときに、10代の若者ならみんな読めるでしょうが、30代後半の人は読めないはずです。
これが、老眼なのです。

目の前10センチでは、実用上あまり意味がありませんから、30代で老眼を意識する人がいないだけで、実は老眼は始まっているのです。

わたしは、エンジニアという職務のために、1mmの方眼紙の間に、2本の細線を引くような製図をしていましたので、そのときに10cmとか15cmまで目を近づけていたようです。

そのため30歳代後半には目の衰えを感じていました。
明らかに老眼の始まりだと思います。

だけど、こんなに厳しい接写作業をする人は少ないので、一般の人が老眼を意識するのは40歳代後半だと思います。


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老眼鏡の度数は、文字までの距離を決める

一般的には、年齢と老眼の度数表みたいなものが、まことしやかに広まっています。

年齢 度数
40~45歳 1.0
45~50歳 1.5
50~55歳 2.0
55~60歳 2.5
60~65歳 3.0
65歳 ~ 3.5
70歳 ~ 4.0
75歳 ~ 4.5

例えば、上のような表ですが、こんなものを当てにしてはいけせん。

わたしは今65歳ですから、この表に当てはめれば、度数3.0~3.5の老眼鏡が必要になるはずですが、普段着用しているのは度数2.5です。

上で説明したように、用途(被写体までの距離)に応じて、老眼鏡の度数を選んでいます。

つまり、視点距離に応じたメガネが複数個必要になるのです。

オススメは遠近両用メガネ

日常生活には、多焦点レンズ、通称「境目なしの遠近両用メガネ」がオススメです。

「遠方」は素通しになるので、「中近メガネ」も、パソコン作業とデスクの筆記作業が多い人にはオススメです。

遠近とか中近老眼鏡は、焦点距離が異なる凸レンズを複数枚張り合わせたような構造ですから、使い慣れると手放せなくなりますよ。


なんでも調べる『いろはに情報館』です。 熟年の知識と含蓄で古いものほど得意です。 ネット上にあふれる種々雑多な情報をプロのテクニックで検索して分かりやすく整理してお届けします。


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