ニチバンの商標『セロテープ』の名付けの由来はセロハンテープではなかった!

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『セロテープ』の名前は楽器に由来していた

『セロテープ』がニチバン株式会社の登録商標であることは、多くの人がご存知でしょう。

では、その名付けの由来をご存知でしょうか。

おそらく90%以上の人が、「セロハンテープ」の省略形から作り出した造語だと思っていることでしょう。

ところが、実際はセロハンテープの省略形ではないのです。


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ニチバンでは、セロテープを発売するにあたって商品名を社内公募したそうです。

その中から選ばれたのが『セロテープ』だったのですが、その理由は楽器の名前でした。

音楽好きな開発担当者が愛用していた『チェロ』にちなんで名付けたのです。
その当時は、『チェロ』とは言わず、『セロ』と呼ぶのが一般的だったようです。

宮沢賢治の童話『セロ弾きのゴーシュ』でもおなじみですね。

現在なら、『チェロテープ』となっていたのかもしれませんが、当時は『セロテープ』として応募したのです。

当選した後で、セロハンテープの名称が一般的に使われたらしいですよ。

その社員が、もしもギターが好きだったら『ギターテープ』で、ピアノが好きだったら『ピアノテープ』で応募していたのかもしれません。

別のメーカーですが、実際に『ギターくれよん』があるので、もし『ギターテープ』に決まっていたとしても、まんざら変な話でもありません。

この事実は、ニチバンのホームページを探しても掲載されていません。

わたしが知ったのは、朝日新聞の記事でした。

朝日新聞土曜版『be』の中のシリーズ企画で、「サザエさんをさがして」があります。
2016年10月8日のテーマが『セロハンテープ 「天然素材」に熱い視線も』でした。

この記事のなかで、広報宣伝室の笠原さんの話として『セロテープ』の名前の由来が紹介されていました。

ここにその記事の全文なり写真を掲載したいところですが、著作権の関係でそれが出来ません。

お近くの図書館でご覧になってください。
時間が経ってからなら、縮刷版でも確認できると思います。

改めてセロテープとは

今や、日本中の誰に聞いても『セロテープ』を知らないという人はいないほど、知名度のが高い商品です。

一般名称としては「セロハン粘着テープ」といいますが、誰もこんなややこしい表現はしていません。

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ご存じの方も多いと思いますが、NHKの放送では『セロテープ』とは言いません。
必ず『セロハンテープ』と言っています。

その理由は、『セロテープ』がニチバン株式会社の登録商標だからです。

特定の会社の商標を言うとその会社の宣伝になるので、NHKでは個別の会社の商標は言わないことにしています。

セロテープの歴史は意外と新しくて、戦後GHQ(進駐軍)の要望に応じて日絆工業(現在のニチバン)が開発したことが始まりだと、ニチバンのホームページに記載があります。

その際、開発依頼から僅かな期間で試作品を提出したことにGHQが驚いたとの記載されています。
(出典:ニチバン

GHQから依頼されたのが昭和22年の9月で、その僅か2ヶ月後の11月には試作品を提示しました。
試作品の問題点を改善して正式に納品したのが昭和23年の1月だったというのですから、そのスピードは素晴らしいものでした。
(出典:COMZINE

以前から絆創膏の技術があったとは言え、透明な材料に透明な粘着剤を塗布する技術の実用化には現場技術者の工夫と熱意が詰め込まれたものだったのでしょう。

セロテープが発売された当時は、日本人は誰もその存在を知らないので、使い方も分かりませんでした。
だから、全然売れませんでした

そこで、宣伝カーで全国を回って、一般家庭での使用方法や、事務所や工場での仮止め作業などへの応用を広めていったそうです。

わたしの子ども時代は、セロテープが普及し始めた頃で、学校の工作や雑誌の付録の組み立てにセロテープは大いに活躍したものでした。

セロテープの活用で一番衝撃的だったのは、コロッケさんだったかな。
セロテープで鼻を上に吊りあげて豚っ鼻を作ったのには大笑いをしました。

その後、お笑い芸人が顔にセロテープを張って変顔を作るのが当たり前の用途になりましたがね。

いまは、二重まぶたにするのに、セロテープで押さえつけるのが流行っているようですね。

時の流れにとともに、いろいろと用途が広がるようです。


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