伝統ジャンベの構造とチューニングのやり方

ジャンベは、マリ、ギニア、コートジボワール(旧象牙海岸)、セネガルなどの西アフリカ地方の民族楽器(太鼓)ですが、近年においては、ステージ音楽にも採用されるようになってきました。

欧米の楽器メーカーが設計した、ドラム構造締め具の近代楽器としてのジャンベもありますが、伝統的なのはロープ構造のジャンベです。

ここでは、伝統的なロープジャンベのメンテナンス、つまり、基本的な構造説明とチューニングのやり方を詳しく説明します。


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正しいメンテナンスをするためには、構造を理解しておかなければなりません。

ジャンベの構造

伝統的なジャンベは、樹木をくり抜いた円筒状の胴の片面に山羊の皮を張り、その皮をロープで引っ張る構造になっています。

図で示せば、こんな風に簡単な構造です。

20160906a2

山羊の皮にテンション(張力)を与える構造を説明します。

20160907c
この部分ですが、分かりやすいように色付けをします。

20160907d

この色付けで、断面を表すとこんなふうになっています。
なんか複雑な構造に見えますが、実に単純です。

20160906c

山羊の皮の毛が生えている面が打面の表側になるように、『鉄リング1』に皮を巻きつけています。
通常は、皮を張りあげてから、表面の毛をカミソリで剃ります。
ここで失敗すると、せっかく張った皮を破いてしまうことになります。

『鉄リング2』は『鉄リング1』より直径が小さいので、ロープで下の方向に引っ張ると、『鉄リング1』と『鉄リング2』によって、皮が押さえつけられます。

赤色の『太いロープ』でギシギシに引っ張れば、皮がピンピンに張ることになります。

単純な構造ですが、和太鼓が鋲で皮を固定しているのとは違って、皮の張り具合を調整することが出来ます。

この張り具合の調整を調整を『チューニング』と言います。

ジャンベのチューニングのやり方

ロープ・ジャンベのチューニングの原理

ジャンベの皮は、上下の鉄のリングをロープで引っ張ることによって、張力(テンション)を与えられています。
このロープを強く張れば、張力が強まるわけです。

チューニングとは、皮の張力を調整することですから、ロープの張力を調整できればよいのです。

ロープジャンベのチューニングの原理を下の図で説明します。

グリーンの線で示した上下の鉄のリングが、2本の茶色のロープで引っ張られています。

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この間に丸い棒を差し込んで、180度回転させたのが右の図です。
ねじりによってロープが斜めになった分だけ、高さが低くなります。

しかし、実際には高さは低くなれないので、その分だけ張力が強くなるのです。

2本の張力で足りなければ、次の2本も同じようにねじりを加えて、張力を増します。
十分な張力が得られるまで、次の2本、次の2本と、これを繰り返します。


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チューニングの詳細な図解説明

チューニングの様子を写真で説明します。

この写真では分かりやすいように、白いロープを使っていますが、通常は縦に張ったのロープの末端がここに来るので、縦横が同じ色のロープになります。

ジャンベのチューニング1
(1)縦ロープ2本の下をくぐらせます。

ジャンベのチューニング2
(2)先端を反転させて、1本目の下にもぐらせます。

ジャンベのチューニング3
(3)先端を表に引っ張りだします。

ジャンベのチューニング4
(4)右側に引っ張ります。

ジャンベのチューニング5
(5)強く引いて、白いロープがまっすぐになり、縦ロープがクロスすれば完成です。

(6)さらに締める場合は、次の2本で同じ作業をします。

なお、張力(テンション)を下げたい場合は、ねじりのロープを外してねじりを解消すればよいのです。

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(終)末端処理に決まったやり方はありませんが、こんなふうに縛って、余分なロープは胴に巻きつけておけばよいでしょう。

アニメ動画で動きを示します。

白蛇みたいな動きですが、この動きを手で作業します。

ジャンベのチューニング・アニメ

まとめ

この記事で使用したジャンベは、見やすいようにと、ロープが浮いたタイプのジャンベを選びました。

通常のジャンベでは、ロープが胴に密着しているので、チューニングのロープを通すたびにマイナスドライバーなどで、締めのロープを浮かせてからチューニングロープを通す必要があるかもしれません。

でも、基本原理は同じですから、上のアニメ画像をよく観察すれば、手順を間違うことはないでしょう。

チューニングで重要なことは、しっかりと力強く張ることと、あんまり急がずに木製やゴムハンマーで叩いたりしながら、全周を良く馴染ませることです。

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