レターパックプラスの箱の作り方!文庫本を11冊入れてみた

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レターパックとは

レターパックは、専用の厚紙の封筒を使う日本郵政の郵便サービスの名前です。

  • 赤い色のレターパックプラス(510円)と
  • 青い色のレターパックライト(360円)の

2種類があります。

ジャンベ張り替え 080

ライトとプラスの違いは、次の3つです。

 種類  配達方法 受領印 厚さ
 レターパックライト 郵便受け投函 記録なし  3cmまで
 レターパックプラス 対面手渡し 受領印あり  制限なし

レターパックライトは郵便受けに投函するから、入る大きさとして厚さの制限を設けているのかもしれません。

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レターパックの特徴

この3点以外はライトとプラスの差はなく、次のような共通の利点があり、定形外郵便よりもかなりお得な設定になっています。

  • 速達並みの扱いで配達が速い
  • 休日配達対応
  • インターネット追跡サービスあり
  • 郵便ポスト投函可能(入れば)
  • 定形外郵便よりも安い
  • 4kgまでOK

さて、4kgと言うと通常は宅配便を使いますね。
宅配便といえば、ゆうパック、クロネコヤマト、佐川飛脚便などですが、距離にもよりますがどのサービスでも送料は700円以上になります。

レターパックライトは、厚さが3cmまでの制限がありますから、厚みのある物体は送ることが出来ません。

その一方、レターパックプラスは厚さの制限がありませんから、封筒を変形して入るものであれば、現金や禁制品以外はなんでも送ることが出来ます。

専用の厚紙の封筒はA4ファイルサイズなので、書籍のような薄いものしか入れられないような先入観がありますが、実は、厚さの制限がないので、封筒に入りさえすればどんな形に変形してもかまわないのです。
レターパックプラス

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レーターパック封筒で作れる箱の寸法

どんな変形ができるか考えてみましょう。

レターパックの大きさは、25cmx34.2cmですから、これを変形して箱を作ると下図のような関係になります。

20170112a

次に具体的なイメージ4例を示します。

20170111d

厚さ3cmの箱は、レターパックに予め付いている折り線でできる箱です。
A4サイズが21cmx29.7cmなので、ちょうどA4サイズの本が3cmまで入る大きさなのです。

厚さが10cmの箱は、ちょっとした小物なら結構使えそうです。

円筒形のものであれば、直径12cmx長さが21cmまで入ります。

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レターパックの箱の基本的な作り方

基本的な作り方を説明します。

まず、厚紙の上に折り線をつけます。
箱の厚さを決めてから、レターパックプラスの周囲から厚さ(B)の半分の幅で折り線をつけます。

20170112b

4隅の斜めの線も忘れずに付けてください。

折り線の付け方は、線に定規を当ててスプーンの柄を強く押し当てて引くといい具合になります。

letterpack 004
紙に傷をつけない程度の力加減にしてください。

レターパックは、それ自体が郵送料を含んだ有価証券のようなものなので、失敗すると損失になります。
(もし破いてしまったら、1枚41円の手数料で交換してもらえますが)

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練習用の素材があります

さすがに本物で練習するのは怖いですよね。
そんなときに、ちょっと試作して実際の大きさを確認してみるなら、ちょうどよい材料があります。

100円ショップ、ダイソーで販売しているA4サイズの厚紙封筒です。

letterpack 017

これが、レーターパックとぴったり同じサイズで、紙質も似ているので練習に最適です。

4枚入って100円ですから、気軽に試して最適な大きさを決めることが出来ます。

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実際に厚さ10cmの箱を作ってみました

letterpack 022

実用上は問題ないのですが、三角形の耳が飛び出してカッコ悪いですね。

レターパックの規則によれば
「一部の切取りその他の加工」はダメです。
「封を補強するための粘着テープ等は、表面の料額印面にかからないように」
気をつければ、三角耳を粘着テープで抑えるのは構わないようです。

厚さ10cmと正方形の12.5cmの箱を作って並べてみました。
三角耳は、キャラメル折りにして、テープで固定しました。

letterpack 024

円筒形のものであれば、直径12cmx長さ21cmまで入るようです。

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実際、何が入るのか

500mlのペットボトルが2本は楽勝で入ります。
重さも1kg程度なので問題ありません。

「ガラスや陶磁器などのわれもの」は禁止されていますが、液体は禁止されていないので、ペットボトル飲料はOKです。

厚さ10cmの箱にぴったり入る荷物を作ってみました。
それは文庫本です。

20170112d

文庫本を2冊並べて厚さが10cmになるように積み上げます。
これを、ラッピングフィルムで固定して箱型にしました。

厚さが2cmのちょっと厚い文庫本でも10冊、1cmの薄い文庫本なら20冊分のボリュームになります。

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実際に箱に入れる簡単な方法

さて、前項では、折り線を引いて丁寧に箱を作る方法を説明しました。
理屈を知っていただきたいからです。

しかし、この作業は実際にやってみると、とても面倒です。

そこで、簡略法を紹介します。

まず、厚さの半分の幅の線を引きます。

青いラインで示しましたが、実際には目立たないように、鉛筆で軽く目印を付ける程度にしてください。

20170112h

そのラインを、机の角や定規などを利用して折りクセをつけます。

次に中に手を突っ込んで、こんな風に形を作ります。
奥の方は、形が定まらないので、弓なりのままで構いません。

lt 010

荷物である文庫本を挿入します。

lt 012

厚みがあるので封のシールがやりにくいですが、頑張ってシールをします。
すると、こんな形になります。

lt 014

封の部分が弱いので、透明な粘着テープなどで補強しておいたほうが良いでしょう。

三角の耳は、このままでも構いませんが、キャラメル折りにして、テープで止めると形がきれいになります。

補強のためのテープが、料金部分やバーコードにかからないように気をつけてください。

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まとめ

書類しか送れないと思っていたレターパックで、これほどの荷物が送れることに驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際に作ってみると、意外と簡単に厚みのある荷物を入れることが出来ました。

寸法的に目一杯の文庫本の重さが2.4kgでしたから、紙ではこれ以上は詰め込めないでしょうね。

4kgとなると、金属部品などを入れることになるのでしょうか。

封筒の厚紙は、ダンボールのように丈夫なものではありませんから、重い物を入れるときには、緩衝材などをしっかり入れて、封筒も中身の荷物も壊れないように気をつけてください。


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