チューリップの葉っぱが赤くなったのは、花びらになりそこねた萼(がく)

チューリップの葉っぱが赤くなりました。

下の図は、2018年4月4日付の朝日新聞埼玉地方版の記事です。
(著作権保護のため、記事本文はボカしています)

要旨は、チューリップの花の下の葉っぱが、花と同じ色に色づいたという記事です。

この記事をみて、『こんなのが記事になるのかい』って感じでした。

というのは、下の写真で示す通り我が家のチューリップも葉っぱの一部が赤くなっていたのです。

黄色と赤色の違いこそありますが、葉っぱの一部が色づく現象は同じです。

この花を見たときに面白い現象だなと感じましたが、まさか新聞記事になるほどとは思いませんでした。

記事になるほど珍しいことなのかと、同じような現象を調べてみました。すると、さほど珍しいことではなく時々観察される現象であるようです。

どうしてこのようなことが起こるのかを調べてみたら、チューリップの花の成り立ちにその秘密がありました。

チューリップには萼(がく)がない

チューリップには萼がありませんね。

実はチューリップの萼は、変形して花びらになってしまったのです。

発生学的に調べてみると、チューリップの6枚の花びらのうち、内側の3枚は元々花弁として成長した細胞ですが、外側の3枚は萼(がく)が変化したものです。

チューリップの花は、6枚の花びらで構成されていますね。

写真左は普通のチューリップの花ですが、構造をよく見ると内側の3枚と外側の3枚に分かれています。

はっきりと分かりやすいように、右側の写真では外側の3枚の花びらに薄いグリーンの色を着けてみました。
この3枚が、萼から変形して花びらになったものなのです。

我が家のチューリップは花びらが5枚!?

このような調査を経て、改めて我が家のチューリップを観察してビックリ!

なんと花びらが5枚しかないのです。

6枚目の花びらはどうしたのでしょうか?

おそらく、赤くなった葉っぱが、萼から6枚目の花びらになり損なったのでしょう。

赤くなった葉っぱには2つの付け根がある

花びらになり損なったと思われる、赤くなった葉っぱをよく見ると、軸への付け根が2つあるのです。

1枚の葉っぱなのですが、付け根の部分が2つに割れて、花軸への付け根が2ヶ所に分かれています。

1枚の葉っぱの上半分が赤色で下半分が緑色です。

おそらく、萼から花びらになろうとして、色づき始めたところで、何らかのトラブルが発生して、葉っぱから分離できないまま、花軸にとり残されてしまったのでしょう。

急激な気温の上昇が置き去りにしたのか

もはや、まったくの当て推量でしかありませんが、今年の春は寒暖の気温差が大きくなり、桜の開花も例年よりだいぶ早かったのです。

我が家のチューリップも、気温上昇の刺激を受けて、花の成長が早まり急速に花に変わったのではないでしょうか。

その際に、萼から花びらに変化しようとしてゆっくりと色着き始めたのんびり屋さんが、葉っぱとの分離も出来ないままに花軸に取り残されてしまって、このような妙な結果になってしまったのではないかと推測しています。

なお、この推測は学術的な裏付けはまったく無くて、管理人の勝手な推量ですから、本当かどうか分かりません。

でも、自然界のなかから、面白い現象を探しだしてあれこれ発想を飛ばすのは、なかなか興味深いものがあります。

まとめ

我が家のチューリップの葉っぱの一部が赤く色付いたのでその理由を調べてみました。

チューリップの花を構成している6枚の花びらのうち、外側の3枚は萼(がく)から変化したものです。

我が家の、そのチューリップには、花びらが5枚しかありませんから、残りの1枚がどこかに隠れているのでしょうか。

ひょっとしたら、赤く色付いた葉っぱが、花びらになりかけて失敗したヤツかもしれません。

赤くなった葉っぱは、上半分が赤で下半分は緑色です。しかも、花軸の付け根の部分が2つに分かれており、2ヶ所でくっついています。

この状態から推量すると、萼から花びらに変化しよとゆっくりと色づき始めたのんびり屋さんが、成長しきれずに葉っぱのまま花軸に引っ張られて、葉っぱになってしまった、ということでしょうか。

だから、花びらが1枚足りなくて、5枚しかないのでしょう。


なんでも調べる『いろはに情報館』です。 熟年の知識と含蓄で古いものほど得意です。 ネット上にあふれる種々雑多な情報をプロのテクニックで検索して分かりやすく整理してお届けします。



関連コンテンツ