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案外多いピアスのトラブル
女性の耳元を飾る素敵なピアス。
イヤリングよりも本気度を感じるところから、特に若い女性には人気ですが、ピアスのトラブルとしてアレルギーで悩んでいる人が意外と多いようですね。
一口にアレルギーと言っても、食品から、花粉症、犬猫に至るまで原因物質は様々です。
日本人の20歳代の女性の57%がピアスの穴を開けているそうですから、完全に日常的なおしゃれと言っていいでしょうね。
これほどまでに普及しているピアスですが、色々なトラブル事例が紹介されています。
軽い症状としては、腫れる、赤み、かゆみ、痛み、滲出液などですが、これらの原因は、大体二つに絞られます。
目次に戻るピアストラブル症状の原因は二つに絞られる
一つは、細菌感染で、もうひとつは金属アレルギーです。
目次に戻る細菌感染
装着のときにピン先で皮膚に傷をつけたとか、汗をかいてただれたようなところから細菌が侵入して炎症を起こしたものです。
ひどくなると化膿して膿を持ちますが、症状が軽いうちは、よく洗浄して『ホットソーク』(下に示します)をして1週間ほど様子を見ていれば、だいたい改善してゆきます。
炎症を気にして手で触ったり揉んだりしていると、治りが遅くなるので、なるべく触らないようにしましょう。
特に、汚れた手指で触ると更にひどくなります。
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金属アレルギー
金属アレルギーは、体質なのでどうにもなりません。
ブレスレットやネックレスで、金属アレルギーだとはっきりしている人は、ピアスの装着を諦めたほうが良いかもしれません。あるいは、子供だまし的になりますが、下部に示すような、樹脂製のピアスで我慢するかですね。
金属アレルギーの原因物質としては、水銀やスズ、コバルト、クロム、銅、亜鉛、真鍮、バラジウムなど、多岐にわたっていますが、ピアスの材料で悪さをするのは殆どの場合「ニッケル」です。
「ニッケル製のピアスなんか使っていません」
と、頑張ってもダメですよ。
ニッケルは、添加物や不純物として、いろいろな金属に含有しているのです。
代表的なところでは、ステンレスにもニッケルは含まれていますから、ステンレス製のピアスは金属アレルギーの人にはダメですよ。
18金はどうでしょうか。
かなりマシなので、これでOKの人もいるでしょうが、金以外の金属が25%入っているので、ダメな人もいます。
純金では、どうでしょうか。
さすがに、24金であれば、アレルギーの発症はかなり少なくなりますが、装飾品の場合は、純金と言っても不純物がゼロとは言いがたい面もあるので、実際に装着してみないとなんとも言えません。
プラチナも大丈夫な方が多いですね。
金属で最も生体適合性が良いとされているのは、チタンですが、チタン製のピアスというと、特殊な医療用に限られるかもしれません。
アレルギーの程度は人によって違うので、試してみるしかありませんね。
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その他のトラブル
細菌感染と金属アレルギー以外のトラブルも色々あります。
ピアスを引っ掛けて引っ張ってしまったために裂けてしまった。
留め具の圧力が強すぎて、留め具(キャッチ)が皮下に埋没してしまった。
消毒剤などにかぶれて、グチャグチャになっている。
こんな風に異常な状態になったら、素人判断せずに皮膚科の医師に相談しましょう。
目次に戻る樹脂製のピアス
最近では、金属アレルギーの女性のために樹脂製のポストが製品化されています。
あまり高価なものはありませんが、ポスト(棒の部分)がプラスチックで出来ているので、金属アレルギーでも大丈夫です。
また、下のようなフックタイプのピアスであれば、フックだけを交換することが出来ます。
フックだけを交換するので、お気に入りの石やデザインをそのまま使用することが出来ます。
『ホットソーク』のやり方
ソルトソークとも言います。
「ソーク」とは、浸すことを言います。
温かい塩水に浸して、血液循環を良くして患部の回復力を高めようということです。
方法は簡単です。
1)食塩水を作る
40℃ほどのお湯を沸かして、食塩を0.9%加えて、温かい食塩水を作ります。
食塩濃度は、濃すぎないほうが良いです。
いわゆる生理食塩水と同じ濃度にして、傷口の細胞に刺激を与えないようにしているのです。
水は水道水でOK、塩も食塩で大丈夫です。
サイトを見ると、ミネラルの作用がどうのこうの、伯方の塩や海水塩が良いなどと書かれていますが、関係ありません。
2)浸し方
温かい食塩水を小さな容器に入れて 、患部が浸るようにします。
耳の場合なら、小さなコップに食塩水を入れて、それを枕にするように頭を乗せて、耳を食塩水に浸します。
3)浸す時間
10分間程度は浸したままにしておきましょう。我慢できるなら15分間の方が効果は高いです。
4)仕上げ
最後にシャワーで洗って良く拭きとって、清潔にして下さい。
5)頻度
朝晩2回実施します。
6)期間
一週間ほど続けて症状が改善されないようなら、皮膚科の医師に相談したほうが良いでしょう。
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アレルギー体質の改善にトライしてはいかが
アレルギー体質が原因となって皮膚炎を発症するケースがありますが、ピアスのトラブルと共通している場合があります。
アレルギー体質の改善にトライするのも一つの方法です。
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日本と違う外国のピアス事情
ピアスのことを英語でなんというか分かりますか。
ピアスの英文はpierceですが、「~を突き刺す」という意味の動詞で、耳飾りの意味はありません。
だからピアスを耳飾りの意味に使っているのは、完全な和製英語で、英語圏では通じません。
では、英語ではなんというかと調べてみると、単に『イヤリング』といいます。
イヤリングといえば、穴を開けたピアスのことなのです。
どうしても穴を開けたことを説明したい場合には、pierced earringsといいます。
逆に、穴を開けないイヤリングは英語でなんというか。
ear-cripというようです。
だけど、米国では、「イヤリング=ピアス」という方程式が成り立つほどで、 イヤ・クリップの需要が低いために、市場には殆ど出回っていません。
日本で20代の女性でピアスの穴を開けている人の割合は、半分をやや超えるくらいだそうです。
穴を開けないならマグネットピアスもありますね。
耳の後ろ側の磁石の力でくっつけるもので一見ピアスっぽく見えるので可愛いですよね。
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[…] 出典: frytiger.com […]