リターンライダーになった人は長いことバイクから離れていたので、一般にバイクを所有していませんね。
と言うことは、新しく買い求めることになります。
この記事では、わたしなりのバイク選びの基準を紹介します。
目次
リターンライダー向けバイクの条件とは
自分たちが若い頃と比べるとバイクの種類も技術も大きく変化していますから、昔の基準では選べなくなってしまいますね。
リターンライダーに求められるバイクの条件を列挙してみましょう。
- 高速走行が可能であるバイク
- 乗車姿勢が楽なバイク
- 運転が楽なバイク
- 取り回しが楽なバイク
- ちょっと見栄を張れるバイク
経済面を別にすれば、こんなところでしょうか。
還暦ともなると肩が痛い、腰が痛い、腹が出たなど身体のあちこちが傷んでいるものです。
ですから、多くの中高年はバイクに乗ろうなんて気持ちを失ってしまいます。
また、バイクに乗りたい気持ちがあっても、体がついていかない人が多いのが現実です。
そんななかで、バイクに乗ろうという気力と体力があるのですから、あなたの意気込みは大事にしたいものです。
ある意味、バイクに乗ることは健康のバロメーターになるのかもしれません。
バイクに乗ろうとする意欲があるうちは健康だと。
さて、項目を一つずつ解説します。
目次に戻る1.高速走行が可能であるバイク
リーターンライダーがバイクに乗りたいと思うのは、日常の買い物や通勤通学だけではないはずです。
たまには郊外にでて、林道なんかでも走りを楽しみたい。
旅にも出かけてみたい。
そんなライディング・スタイルであれば、高速走行は避けられません。
排気量の大きさ
高速道路走行となれば、125cc以上の排気量が必要ですから、原付き2種のスクーターはダメですね。
高速道路を走るだけなら150ccのPCX150でも良いのですが、快適に走るとなると250ccでも単気筒では振動が激しくなるのでちょっと苦しいです。
長時間走行になるとこれが顕著に現れて、大きいバイクが欲しくなるものです。
また、実際に高速走行をすると、法令遵守で100キロ以上は出さないと頑なに頑張っていると逆に危ないこともあります。
危険回避のためには、一時的に100キロを超える速度が必要になることもあるのです。
そう考えると、せめて250ccの2気筒以上のパワーが欲しくなるし、長時間の高速走行を考えるならば、実質的には400cc以上の機種が選択肢になるでしょう。
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カウルが欲しい
バイクでは、60キロ程度の速度で走っているのが一番快適ですね。
シールドやゴーグルなしで、直接、顔で風を受けるのも気持ちが良いものです。
しかし、80キロ、100キロとなると事情が変わってきます。
もちろん、ヘルメットのシールドで顔を護るのは当然ですが、カウルが装備されていると風圧による疲れ具合がぜんぜん違います。
だから、わたしはカウル付きのバイクをお勧めします。
そうすると、ネイキッドタイプのバイクは、わたしの選択肢から外れてしまいます。
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2.長時間走行で楽なバイク
目次に戻る乗車姿勢
我々の若い頃は、レーサーレプリカなんて呼んでいましたが、現在ではスーパースポーツという機種があります。
フルカウル仕様で、いかに速く走るかを追求したスタイルです。
例えばこんなバイクです。
画像出典:HONDA CBR1000RR
この種のバイクは、快適性や居住性よりも、速く走ることを求めて設計されているので、高齢者が長時間乗るのは辛いです。
前傾姿勢が強いので、ヘルメットの重さで首が痛くなり、体重がかかるので手首が痛くなります。
どうせ、腹が出て(出ていない人にはm(_ _)m)体のキレが悪くなっているので、このバイクの性能を完全に引き出すことなど出来ませんから、最初からあきらめましょう。
乗車姿勢が楽なのは、前傾姿勢が強くないバイクです。
- 具体的には、
- オフロード(デュアルパーパス)
- アメリカン(クルーザー)
- アドベンチャーツアラー
- ビッグスクーター
ということになります。
目次に戻るシートの具合
シートの出来不出来が、長時間走行では快適性に大きく影響します。
オフロードバイクに2時間乗っていると、確実にケツがいたくなります。
座る位置を、右に左にとずらすのですが、どうやっても我慢できないほどにケツが痛くなります。
逆に、長時間乗ってもケツが痛くならないのは、下の3つです。
- ビッグスクーター
- アメリカン
- アドベンチャーツアラー
3.運転が楽なバイク
運転が楽なことと言われても何だかよくわかりませんね。
そんなときは逆を考えれば良いでしょう。
バイクの運転で面倒なことといえば、頻繁なギアチェンジです。
これが楽しみであると言う面もありますが、やりたくないときまで頻繁にギアチェンジを求められるのは、実に鬱陶しいです。
峠道なんかで、回転数を維持するために、ギアチェンジをするのはたしかに楽しいです。
でも、平坦地に戻ったらまったり行きたいです。
単純な移動のための高速走行でも、まったり行きたいです。
このためには、トルクが太い大排気量車かオートマチック車の選択になります。
排気量はせめて400ccは欲しいですね。
4.取り回しが楽なバイク
大型バイクは、とにかく重いんです。
ゴールドウイングの400kgは特別としても、200kg超えは当たり前ですからね。
重量だけでは語れませんが、300kgを超える車種は、わたしなら避けておきたいです。
また、ビッグスクーターは、一般に図体が大きくて車重が重い機種が多いです。
取り回しは、実際に扱ってみないと分からないので、可能であれば試乗車などで試してみると良いでしょう。
中古車なら、一般的には直接実車に触ることが出来ます。
大きな邸宅をお持ちの方ならあまり関係ないかもしれませんが、狭い駐車スペースにギリギリに駐めなければならない環境の人も多いはずです。
バイクはエンジンを掛けて前向きに走行している分には、どんなに排気量が大きくても、図体が大きくても問題ありませんが、狭いところでの切り返しやUターンで苦しむものです。
自宅の駐車スペースの広さや、傾斜などをよく考えて決めてくださいね。
これは意外と重要なことですよ。
駐車場の出し入れが面倒だからバイクに乗らなくなるなんてことが、実際にはかなり多いのですから。
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5.ちょっと見栄をはれるバイク
還暦ライダーともなると、10代の若者よりも、乗っているバイクにもちょっとは見栄を張りたくなるものです。
高齢者が見栄を張るバイクって、2つあります。
大排気量車と外国車です。
両方を兼ね備えたバイクの代表が『ハーレー・ダビッドソン』ですね。
60過ぎのおじさんが、「おれ、ハーレーに乗っているんだよ」なんて言うのは自慢そのものです。
外車では、BMWとかドカティは有名なので素人にもすぐ分かりますが、アプリリアやピアジオになると説明が必要です。
この説明が見栄をはることにつながる面もありますがね。
排気量で見栄をはるのも高齢者の特徴ですね。
高速道路のパーキングには、しばしばナンシーさんが出没します。
大きめのバイクを見つけると近寄ってきて、決まって言うセリフが
「これ何シーシー?」って。
だから、ナンシーさんです。
次に、「これ、何キロ出るの?」
排気量で見栄をはるなら、ナナハン以上は欲しいところですね。
750cc規制の記憶があるので、多くの高齢者は、ナナハンが大型バイクの基準だと思っているようです。
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おすすめバイクの結論は
いろいろと理屈を書いてきましたが、主観を込めて整理すると次のようになります。
目次に戻るアドベンチャー・ツアラー
第1位のおすすめはバイクは、ミッドサイズのアドベンチャー・ツアラー
ミッドサイズというのは、1000ccより小さくて500ccより大きいくらいの排気量です。
具体的には、750cc前後ですね。
このクラスのアドベンチャー・ツアラーでおすすめは、SUZUKI VSTROM 650です。
日本の公道を走るのに、1000ccは要りません。
ミッドサイズが手頃です。
650ccならば、ほぼ軽自動車と同じなので、そこそこ見栄晴にもなります。
さり気なく(実はすごく意識しながら)
「こう見えても、軽自動車とほぼ同じ排気量なんだよね」とか言います。
実は、わたしの愛車なので、オーナーインプレは別の記事で紹介しますが、実に乗りやすく、疲れにくく、圧倒的におすすめです。
唯一の問題点はシートが高いので、足付き性が悪いことです。
身長175cmのわたしでもバレリーナ状態なので、背丈の小さい人には厳しいでしょう。
同様な目的のバイクではホンダのNC750Xは多少足付き性が良いです。
アドベンチャー・ツアラーの詳しい解説は別の記事でいろいろ紹介します。
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ビッグ・スクーター
第2位のおすすめはバイクは、ビッグ・スクーター
ビッグ・スクーターのことを、短縮してビグスクなんて言いますが250ccではダメです。
250ccのビグスクは、なんかチャラチャラした感じで、好きになれません。
このジャンルでおすすめは、ヤマハのTMAX530です。
スクーターの形を取りながら、スポーツバイクの仲間に入っているTMAX。
はっきり言って、下手なクラッチ操作よりも速いです。
問題点は、足付き性が悪いこと。
シート幅が広いためか、シート高(800mm)の数値以上に高く感じます。
購入する前に、一度はまたがってみる必要があります。
目次に戻るアメリカン
第3位のおすすめはバイクは、アメリカン
アメリカンバイクと言えば、圧倒的にハーレーですが、日本製のアメリカンバイクも出来が良くなっていますから、決してハーレーにヒケを取りません。
だけど、見栄晴ならどうしてもハーレーになりますね。
アメリカンバイクの良いところは、足付き性です。
シート高が低いので、排気量が大きい割に、小柄の人でも乗りこなせます。
アメリカンバイクは、個性が強いので、好き嫌いが激しいです。
お好みで判断してください。
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最後に
リターンライダーにおすすめのバイクと言うタイトルですが、わたしの個人的な思い込みが強い内容になっていますので、同意できない人もいらっしゃることでしょう。
バイク選びなんか、所詮は実用性よりも趣味性が強いので、個人個人のこだわりの塊(かたまり)みたいなものです。
このような考え方があると言うを紹介していますが、これを押し付けるつもりは全くありません。
わたしの意見に同意できないなら、無視してください。
逆に反論されても、「あなたの意見はそうですか」と流すだけで議論にはなりませんから。
自分で納得できるバイクを選ぶのが一番です。
迷ったときには、参考にしてみてくださいね。
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