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いろはに情報館へようこそ!「しのぎを削る」ってよく使いますが、語源は何でしょうか?
アシスタントのもうさんとペンさんがお話をしています。
アシスタントもうさん
「しのぎを削る」ってよく使うけど、意味を知ってる?
アシスタントぺんさん
知っているさ。
厳しい戦いで競り合っている様子だろう。
厳しい戦いで競り合っている様子だろう。
アシスタントもうさん
じゃぁ、どうしてそう言うんだろう?
語源を知ってる?
語源を知ってる?
アシスタントぺんさん
シノギって、ヤクザの稼ぎのことじゃね?
ほら、「みかじめ料」とか「ノミ屋」とか「高利貸しの取り立て」とか。
アシスタントもうさん
ヤクザが、稼ぎの取り合いをしている様子かな。
アシスタントぺんさん
そうかもね。
ちょっと待った! もうさん、ペンさん。
ぜんぜん違うよ。
「しのぎを削る」っていうのは、剣道から来た言葉なんだ。
「つばぜり合い」は知っているよね。
アシスタントぺんさん
バカにしないでよ。
チャンバラで、刀と刀がぶつかり合って、下の絵のように、鍔(つば)がこすり合うような接戦のことだろう。
そう、その通り。
チャンバラというのはどうかと思うけど、剣道の試合でのことさ。
実は、「しのぎを削る」も、「つばぜり合い」と同じように、刀をぶつけあって戦っている様子なんだ。
アシスタントもうさん
そもそも、しのぎって何なのさ。
ヤクザの稼ぎのことではないの?
ヤクザの稼ぎのことではないの?
良い質問だね。
しのぎっていうのは、下の図のように、刀の側面の出っ張っているところを指す言葉なんだ。
戦っている最中に、刀と刀がぶつかると、鎬(しのぎ)が触れ合って削れるだろう。
つばぜり合いと同じように、刀をぶつけあって激しく戦っている様子を表しているんだよ。
アシスタントぺんさん
なるほど、そういうことだったのか。
よく分かった。
よく分かった。
だから、「凌ぎ」とは関係ないから「凌ぎを削る」と書いたら、間違いになるんだよ。
アシスタントもうさん
分かった、分かった。
もう間違わないよ。
もう間違わないよ。
ぼくとペンさんは、どっちが主役かで、いつも鎬を削っているのさ。
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