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生産国ごとのジャンベの特徴
サイズが同じであれば、樹木の材質による音の違いはあまりありません。
生産国ごとにデザインの違いがあり、それが低音の伸びや高音のキレなど音質に与える影響があります。
国別の特徴的な形状をシルエットを添えて説明します。
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海岸付近は熱帯雨林がひろがり、樹木の数は多い国です。
日本では、オスマン・サンコンさんの出身国としても知られています。
また、ジャンベを世界的に広めた演奏家、ママディ・ケイタさんの出身国でもあります。
ジャンベ発祥の地と言われており、ギニアサウンドとして人気があります。
角ばったカップと裾広がり気味な足がシルエットの特徴です。
キレのいい高音とよく抜ける中音、低音がはっきりしていてサスティーンは短め。
ダイナミックな響きで力強い造型のギニア製ジャンベです。
一時、日本では入手が困難な時期がありました。
ブランドとしては
- 『ムンガム工房』
- 『ババ・バングーラ工房』
があります。
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以前は『象牙海岸』と呼ばれていましたが、1985年に国名を意訳しないでフランス語発音を使って欲しいとの要望で現在の国名になりました。
ギニアジャンベに似た角ばったシルエットで、以前は日本でジャンベといえば、コートジボワール産が多かったのです。
コートジボワールのジャンベのシェル材質は、殆どが軽量な『イロコ』です。
中高音は丸みのあるサウンドで豊かで暖かみがり、柔らかく響く重低音はサスティーンが短いものが多いです
中音がよく鳴り高音との区別が明瞭になので、音作りがしやすく初心者にも向いています。
ブランドとしては、
- 『カンバラ』(KAMBALA PERC)
- 『トライバルビート』(TRIBAL BEAT)
があります。
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セネガルのジャンベ
アフリカの西端の国で、ガンビア・イスラム共和国を三方から取り囲んでいます。
かつてのパリダカ・ラリーのゴールだったダカールのある国といえば分かりやすい人もいらっしゃることでしょう。
セネガル・ジャンベのシルエットは、深く大きなカップと短い足が特徴的です。
ジャンベはセネガル本来の楽器ではなく、マリのセグ地域からセネガル内陸部のタンバクンダのほうにドラマーが移住して、伝えられたもののようです。
音質は、ハイトーンのアタック音(叩いた瞬間の衝撃音)が突出しており、サバールのバチ音に対抗して発達したという説が残っています。
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ブルキナファソのジャンベ
西アフリカの内陸国で、砂漠化が深刻な地域ですが南部周辺には森林がわずかに残っています。
ジャンベのシルエットは、大口径のカップが印象的です。
マリの近くの地域でジャンベが広まっており、大口径でやわらかい低音が特徴的で、ジャンベメインの演奏よりバラフォンを中心とした音楽の伴奏などに使われます。
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国土の北半分はサハラ砂漠につながる砂漠地帯であり樹木の育成は難しく、ジャンベ文化は南部のギニアに接する地方で発達しました。
マリ・ジャンベのシルエットは、優雅な曲線で描かれた美しいゴブレット型が印象的です。
低音はかなりふくよかな太くはっきりした響きが特徴。
中音はハッキリ聞こえる心地よい中音、高音は多少金属音ぽい感じがあります。
高音のサスティーンは長めで、低音から高音までバランスの良いものが多い。
メーカーは、次の3つがあります。
- 『カンガバ』(KANGABA)
- 『ワスルー』(WASSOULOU PERCUSSIONS)
- 『ダバ』(DABA)
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インドネシアのジャンベ
発祥の地、アフリカから遠く離れるので、番外編と言う感じになりますが、生産量が多いので紹介しておきます。
伝統的なジャンベの生産国ではありませんが、近年、インドネシアでもジャンベが生産され、日本にも輸入されています。
もちろん演奏にも使えますが、民芸品的な装飾目的のものも多数見受けられます。
装飾用に、美しく彩色したり、ロープを芸術的に編んだ製品は、観賞用と割りきったほうが良いかもしれません。
バリ島で生産したジャンベを、『バリジャン』などと呼ぶこともあります。
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まとめ
一口にジャンベと言っても、生産された国や、使われた材料によってかなり違う製品になることは理解されたでしょうか。
ジャンベの魅力は、なんと言っても音質にあります。
- 静かに重く響く重低音
- 軽やかリズムを奏でる中音
- 飛び跳ねるような高音
少なくとも、この3点を打ち分けることがジャンベとしての必須条件です。
各国を代表するジャンベであれば優劣の差はありませんが、好き嫌いは人の感情ですからどうしてもあります。
例えば、ブルキナファソのジャンベは、主役向きではありません。
重低音にこだわりすぎるあまり、高音のキレがイマイチにならざるを得ないのです。
管理人の主観ですが、
・日本で一番知名度が高いのはコートジボワール
・一番人気があるのはギニア
・信頼性が高いのはマリ
かもしれません。
いずれにしても、現地の職人さんの手作りのジャンベは、心の音が響いてくるようです。
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