あけびという果実は知っていますよね。
あけびの食べ方を知っていますか
こんなふうにつる性の枝にぶら下がって、食べごろになると実がぱっくりと割れて、中央にゲル状の種が見えるようになります。
通常は、皮を反転させるように広げてから、中にあるゲル状の種を吸い出すように口に含んで、甘い感触を楽しんだ後で、つぶつぶの種をペッペッと吐き出して食べます。
紫色の皮は廃棄物として捨ててしまいますよね。
わたしが育った地域では、子どもたちが山であけびをみつけると、こうして種だけを食べていました。
ところが・・・。
なんとあけびの皮を食べる地域がありました
山形県でのことです
先日、山形県の蔵王温泉に観光旅行に行ってきました。
民宿と読んだほうが良いような、家族で運営しているこじんまりした旅館でしたが、手作りの豪華な夕食を出してくれました。
あまり豪華に見えないって。
すみません、夕食の写真を撮り忘れたので、これは朝食の写真です。
話のネタはこの写真です
前日の夕食の料理の一部ですが、小鉢に入っているこの物体が、驚きの『あけび』なのです。
見た目にはなんだかよく分かりませんが、あけびの皮なのです。
女将さんの説明によれば、あけびの皮を素揚げして、中にひき肉の餡を詰めて煮物にした料理だそうです。
ピーマンの肉詰めとおなじような要領で作った、あけびの肉詰めですね。
苦味があって大人の味がしました。 ビールに良く合います。
「あけびの皮をたべるのですか?」
なんて聞いてみたら、
「わたしも、こちらに嫁に来て初めて知ったのですが、山形ではあけびの種の部分は捨てて、皮だけを食べるのですよ」って、若女将が答えてくれました。
天ぷら、炒めもの、煮物などに普通の野菜と同じように使います。
しかも、さらに驚いたことには、スーパーの店頭で通常の野菜と並んで、あけびの皮だけを売っているのだそうです。
あけびの栽培
岐阜県森林研究所の記事によると
全国的に見てアケビの果皮を食材として利用する習慣は東北地方、特に山形県を除くとあまりありません。
また、その調理方法や利用に関する知名度も低い作目と言えます。
と書いていますが、まさにその通りですね。
山形県では、あけびを栽培している農家もあるそうですから驚きです。
決してゲテモノなどではなく、美味しくいただきました。
ほろ苦い味わいが、ふきのとうとおなじく山菜の感じがしました。きっと天ぷらにしたら、美味しいと思いますよ。
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コメント
地元が秋田ですが、寧ろ実を食べた事が殆ど無いですね。
結構最近まで皮を味噌煮で食べるのがあたり前だと思っていましたからね。
ぶっちゃけ実は大した美味しいと思いませんし。