パスポート申請の必要書類!子供や赤ちゃんの場合はどうなるの
パスポートは一人1冊が必要です。
本人が子供でも、たとえ生まれてすぐの赤ちゃんでも、一人に1冊のパスポートが必要になります。
子どものパスポート申請には、どんな書類が必要になるでしょうか。
大人とはちょっと違うところがあるので説明します。
ここでは一般の親子の場合に限定
子どものパスポート申請に当たっては、通常の平和な親子関係の場合と、トラブルを抱えた状況では対応が異なります。
トラブルを抱えた場合とは、例えば外国籍の母親と日本国籍の父親が親権を争っている状況で、父親の同意なしに母親が子どもを外国に連れ出そうと子どものパスポートを申請したような場合です。
このような複雑な事情の場合には、ネット情報で軽率に案内するべきではないと考えます。
各都道府県のパスポートセンターに直接ご相談ください。
この記事では、平和な親子関係のもとで、親権者たる親が代理申請する場合のみを想定しています。
なお、この記事の内容は、2019年1月時点の調査結果に基づくものです。
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申請の必要書類は5点
一般的にパスポート申請に必要書類は次の5項目で、子供でも赤ちゃんでも同じです。
- 一般旅券発給申請書(5年用)
- 戸籍謄本又は抄本
- 住民票の写し(通常は不要)
- 写真
- 身元確認書類
それぞれの項目について説明します。
目次に戻る一般旅券発給申請書(5年用)
各都道府県のパスポートセンターに備え付けの用紙を使用します。
こんな書類です。
5年用と10年用がありますが、赤ちゃんは5年用しか申請できません。
パスポート申請書の2か所の署名欄(表面の所持人自署欄と裏面の申請者署名欄)には、本人の署名が必要なのですが、赤ちゃんの場合は自署能力がないので親が代わりに書きます。
目次に戻る戸籍謄本又は抄本
戸籍謄本でも戸籍抄本でも構いません。
コンピュータ化された自治体では「戸籍の個人事項証明書」や「戸籍の全部事項証明書」が発行されますが、これも有効です。
発行から6ヶ月以内のものが必要です。
子どもを含めて家族分をまとめて申請する場合には、戸籍謄本または「戸籍の全部事項証明書」が一通あればOKです。
目次に戻る住民票の写し
通常は不要です。
住民登録をしていない離れた都道府県で申請する場合は住民票が必要になります。
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本人の写真
以前赤ちゃんは、親と一緒に写真を撮ってもよかったのですが、現在は小さな赤ちゃんでも自分専用のパスポートが必要になります。
首が座っていない赤ちゃんでも、一人だけの写真が必要です。
赤ちゃんの写真を座位、立位で撮ることはできません。
赤ちゃんを寝かせて上から見下ろすようにカメラを構えて撮るしかありません。
この場合、シーツが背景になりますので、淡色の無地のシーツを選んでください。
花柄とか縞模様などがあると受け付けてもらいません。
写真の規格に関する詳しい記事を用意していますので参考にしてください。
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身元確認書類
大人であれば運転免許証で済むところですが、赤ちゃんとなるとそんなものはありません。
普通に揃えられる書類としては、次の2つを両方揃えてください。
- 赤ちゃん本人の健康保険証
- 母子健康手帳
ただし、次の5つ全てが記載されていることが条件
1,保護者氏名
2,保護者の生年月日
3,子の出生届出済証明
4,子の氏名
5,子の生年月日
それと、代理申請をする法定代理人の身分証(運転免許証など)が必要になります。
法定代理人は通常は両親ですが、養子縁組があれば養父母であり実の親は法定代理人ではありません。
受取に際して
パスポートの受取に際しては次の3点(2点と一人)が必要です。
目次に戻る申請の時に渡された受理票
受領票とも言います。
これを忘れるとパスポートを受け取ることが出来ません。
目次に戻る発給手数料
通常の発給手数料は、10年パスポートは16,000円で、5年パスポートは11,000円ですが、12歳未満の子どもは、減額処置を受けることが出来ます。
12歳未満の子どもは、6,000円です。
その内訳は、次の2つです。
- 都道府県の手数料が2,000円(都道府県収入証)
- 国の手数料が4,000円(収入印紙)
本人
申請時は法定代理人だけでも手続きができますが、受取は必ず本人が窓口に行くことになっています。
当然、赤ちゃんでもパスポート受け取りの際は、パスポートの名義人が本人であることを確認する必要があるため、赤ちゃん本人が申請窓口に出向く必要があります。
乳母車でも抱っこでも構いませんが、必ず一緒に連れていきましょう。
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最後に
パスポートは、海外に出たときに日本国民であることを証明する唯一の公的証明書です。
国際的なテロが頻発している状況において、外国人の入国に関しては各国とも厳しく管理しています。
このような国際環境においては、パスポートの重要性が非常に大きくなっています。
日本人のパスポートは各国での信頼性が高く狙われる可能性があるので、十分に注意しましょう。
赤ちゃんのパスポート取得でも、手続きは大人と同じです。
必ず代理人が申請するので、むしろ大人よりも手間がかかりますから、海外への移動などが必要であれば、早めに行動するのが良いでしょう。
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