パスポート用写真の規定!顔の大きさ背景色など駄目なサンプル満載

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国際テロ事件が頻発している現状で、パスポートの管理が厳しくなっています。

新規にパスポートを申請する場合に、写真が必要になりますが、写真の規定も以前と比べるとかなり厳しくなっています。

この記事では、どんな写真が駄目なのかを、多くの画像サンプルで示しています。

写真のサイズと顔の大きさ

最初に基本の大きさを確認しておきましょう。

20161023a

写真のサイズは、35mm×45mmで、ふち無しです。

顔の大きさは、頭頂からあごまでの長さが34mm(32~36mm)
上部空間を4mm(2~6mm)空けます。
それぞれの誤差は、±2mmまで認められています。

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どこが駄目でしょう

写真やイラストをたくさん並べます。
下の写真やイラストは全部、駄目な写真ですが、どこが駄目か分かりますか。

ダメ見本01

0-05m
このイラストは、髪飾りがいけません。
目立たないピンは構いませんが、大きな飾りはいけません。

ダメ見本02

0-31m
メガネに光が反射して目が確認できません。
ストロボなど光を調節してください。

ダメ見本03

0-37m
髪の毛が目にかかっています。
ピンで止めるなどして、目を隠さないで見せてください。

ダメ見本04

0-50m
カラーコンタクトを着用しています。
白黒写真が認められているので、白黒なら分かりませんね。

ダメ見本05

0-41m
髪の毛が顔の輪郭を隠しています。

ダメ見本06

0-11m
横を向いています。
カメラ目線で正面を向いてください。

ダメ見本07

0-05m
ハチマキ(ヘアバンド)がいけません。

ダメ見本08

0-30m
サングラスを着用してはいけません。

ダメ見本09

0-59
ピンぼけ写真は受理されません。

ダメ見本10

0-51m
デジタルのジャギー(階段状のギザギザ模様)があります。
デジカメの解像度が不足しています。

ダメ見本11

boy57m
背景に模様があるからダメです。
板塀やブロック塀を背景すると受理されません。
背景は『淡色の無地』と決められています。
背景色は白でも構いません。

ダメ見本12

boy57m9
別の人物の顔の一部が写っています。
実はスナップ写真をトリミングした写真です。
被写体は、本人一人だけにしてください。

ダメ見本13

boy57m2
背景にグラデーションがついています。
グラデーションは、模様とみなされます。

ダメ見本14

boy57m6
露出オーバーです。
適正な露出にして顔の輪郭をはっきりさせてください。

ダメ見本15

boy57m7
暗すぎます。
適正な露出にして顔の輪郭をはっきりさせてください。

ダメ見本16

boy57mb3
顔が小さすぎます。
黄色の楕円が、基準の顔の大きさです。

ダメ見本17

boy57mb4
顔が大きすぎます。
黄色の楕円が、基準の顔の大きさです。

ダメ見本18

boy57mb6
これはちょっと難しい例です。
この男性の髪の毛がふわっと立っているので、全体を顔とみなすと顔が小さくなってしまいます。
このような場合は、仮想頭頂部のラインを決めて、その範囲を顔として大きさを決めます。

boy57mb5
目を中心としてあごまでの長さと頭頂部までの長さを同じだと仮定します。
すると、上の写真のように、髪の毛の途中に頭頂部のラインが決まります。

こうなると、上部の空間(4mm)がなくなってしまいすが、仮想頭頂部のラインを基準にして4mm空いていればOKです。

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写真の規格と注意事項

外務省のサイトに掲示されている注意事項は次の通りです。
これをきちんと読めば、どんな写真が駄目なのか分かるはずです。

  • 申請者本人のみを撮影したもの
  • 6カ月以内に撮影したもの
  • 正面、無帽、無背景
  • 縦45ミリメートル×横35ミリメートル(ふちなし)
  • カラーでも白黒でも可
  • 鮮明であること(焦点が合っていること)
  • 明るさやコントラストが適切であること
  • 影のないもの
  • 顔の縦の長さは、写真縦の70~80%(34±2ミリメートル)であること
  • 背景と人物の境目がはっきりしていること
  • 眼鏡のレンズに光が反射していないこと
  • 平常の顔貌と著しく異ならないもの
    (例えば、口を開き歯が必要以上に見えているものは不可)
  • 前髪などにより、目などの顔の器官や輪郭が隠れていないこと
  • ヘアバンドなどで頭髪を覆っていないこと
  • 変色していないもの、傷や汚れのないもの
  • デジタル写真の場合、ジャギー(階段状のギザギザ模様)がないもの
  • デジタル写真の場合、写真専用紙等を使用し、画質が適切であること
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まとめ

パスポートは首の座らない赤ちゃんでも必要なので、写真は本人だけで写る必要があります。

首が座っていない赤ちゃんを支えもなしに立てることは出来ませんから、その場合は、無地のシーツの上に寝かせて、撮影者がベッドの上から見下ろす形で撮影します。

背景の色は白でも構いませんが、顔の輪郭をはっきりさせるためには、淡色の青が良いようで、外務省の見本写真は青色背景を使っています。

自宅で撮影する場合は、色模造紙などを背景にすると良いでしょう。
板塀やブロック塀を背景にすると、継ぎ目のラインを模様とみなされますから使えません。

家庭用のプリンタでは、トラブルになることが多いので、コンビニの写真プリントサービスを使うと良いでしょう。
ただ、顔の大きさの規定が厳しいので、サイズ合わせの試しプリントを何回か繰り返すことになります。

自分で撮影・プリントすると失敗が多く手間がかかるので、街角にあるパスポート対応のスピード写真の利用も結構便利なものです。


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