幸楽苑といえば、290円中華そばで有名になったラーメンチェーンですが、利益が薄い290円中華そばを廃番にした後『あっさり中華そば』として、実質値上げをしました。
その後、『司らーめん』も期待したほどの美味しさではなく、幸楽苑に対する関心がちょっと薄れかけていたのですが、最近食べた新製品には大ヒットの予感がしたので紹介します。
それは『味噌野菜らーめん』ですが、従来からある白い丼の税込み529円の商品とは違います。
ここで紹介するのは、黒い丼の『味噌野菜らーめん』です。
目次
黒い丼の味噌野菜らーめん
目次に戻るホームページに掲載されていない
その商品とは黒い丼の『味噌野菜らーめん』です。
幸楽苑の『味噌野菜ラーメン』って以前からありましたが、この新製品はまったく違います。
しかも、秘密メニューなのか、幸楽苑のサイト(ホームページ)を探しても、表示していないんです。
幸楽苑のサイトを隅から隅まで丹念に探しましたが、どうしても探せませんでした。
やっぱり、秘密のようです。
ホームページに載っている、白い丼のこの味噌野菜らーめんではありませんよ。
目次に戻る店舗が限定されている
さらに、全国の幸楽苑の中でも、このメニューを提供している店舗が制限されていて、多くの店舗では取り扱っていません。
この黒い丼の『味噌野菜らーめん』を提供している店舗は、こんな風に緑色の看板で『野菜らーめん幸楽苑』の表示を出しています。
逆の表現をすれば、この看板がない店舗では黒い丼の『味噌野菜らーめん』を食べることはできません。
この店舗がどこにあるのかも、公開されていません。
不思議ですよね。
全国に3店舗しかないという情報が流れていましたが、そんな馬鹿なことはありません。
もっと多いのは確実ですが、いくつあるのかは分かりません。
店内の目立つところに、ポスターがたくさん掲げられています。
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幸楽苑では初めてのデュラム粉使用
謎めいた神秘的な黒い丼の『味噌野菜らーめん』ですが、商品そのものも、これまでの幸楽苑の商品とは一線を画しています。
幸楽苑の商品としては、初めてデュラム粉を使用しているのです。
御存知の通り、ラーメンの主原料は小麦粉ですね。
小麦粉の種類でデュラム小麦と言う品種があります。
普通の小麦はパン小麦ですが、デュラム小麦は別名マカロニ小麦とも呼ばれる、非常にコシが強いのが特徴です。
世界の小麦生産量の6.3%しか生産されず、殆どがパスタに使用されます。
イタリアでは、乾燥パスタはデュラム粉を使わなければならないと決められています。
デュラム粉を使ったラーメンは過去にもありましたが、一部の専門店やマニアックな店でしか使っていませんでした。
デュラム粉を使ったラーメンとはどんなものでしょうか。
とにかく、コシが強いので、しっかり茹でても噛みごたえがあります。
そう、パスタのような感じですね。
これが、味噌味のスープが絡むと、絶妙な美味しさを引き出します。
見た目は、黄色いのですぐ分かります。
食べ終わるまで、麺が伸びにくいような気がします。
炒め野菜がたっぷり
黒い丼の『味噌野菜らーめん』の野菜の量は300グラムと公開されています。
野菜が多いラーメンといえば、リンガーハットの『野菜たっぷりちゃんぽん』の野菜の量は480グラムなので、さすがにこれには敵いませんが、普通のちゃんぽんの野菜量、255グラムよりも多いのです。
キャベツがたっぷりはいって、他にはモヤシ、玉ねぎ、ニンジン、ニラ、きくらげなど。
きくらげが結構入っているので、アクセントになっています。
野菜はいきなり茹でるのではなく、最初は回転ドラム式の自動炒め機で強火でしっかりと炒めますから、キャベツのシャキシャキ感がしっかり残っていて、触感が良いです。
また、香りの良い油を使っているようで、匂いの点でも特徴を発揮しています。
回転ドラム炒め機は野菜ラーメン幸楽苑の重要な設備の一つのようですよ。
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にんにくが効いたスープはコクがある
スープはもちろん味噌味ですが、野菜の出汁とひき肉の味がミックスして、コクがあります。
見た目はサラサラの味噌スープですが、一口飲んでみるとコクを感じるのは、にんにくの風味のせいなのでしょうか。
この野菜らーめんシリーズは
- 「味噌野菜らーめん」
- 「辛し味噌野菜らーめん」
- 「味噌野菜チャーシューめん」
と味噌味しかありません。
おそらく。醤油味や塩味も試作しつつ味を確かめて、デュラム粉の麺には、味噌味が一番合うと判断した結果なのでしょうね。
とにかく、スープはおいしいです。
目次に戻るこの味なら800円でもイケる
チェーンのラーメン店ですが、この味には、こだわり店主の専門店的な旨さを感じます。
正直いって、『醤油ラーメン司』が期待はずれだったので、味噌野菜らーめんにもさほどの期待をしていなかったのですが、これは、めっちゃうまかった。
税込み637円ですが、野菜のボリュームがあるし、黄色い麺は絶品だし、ひき肉とにんにくのスープとの相性も良いし、些細なことですが黒い丼の質感も良く、この器にもこだわりの専門店的な雰囲気を感じます。
これなら、800円でもおかしくないと思えるデキです。
ただ、個人的な好みとしては『辛子味噌野菜らーめん』は、辛子刺激によって野菜の旨味をまるっきり消してしまうので、おすすめできません。
ただ、旨かったから紹介しているだけのことです。
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