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ビーグル犬の肺がん手術の予後をお話しします。
肺がんの手術から3年半が過ぎ、我が家のビーグル犬、りんは天国に旅立ちました。
我が家で飼っていたビーグル犬の肺がんの経緯については、過去に3回の記事を書いて皆さんにお知らせして来ました。
それが下の3記事です。
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肺がん手術後の経過年表
簡単な年表形式にしてみました。
- 2005年1月05日 誕生、ビーグル犬、メス、名前は『りん』
- 2015年10月05日 咳のため近隣の開業医受診(10歳10ヶ月)
- 2015年10月14日 小動物専門病院で肺がんの診断
- 2015年10月22日 肺がんの外科手術(成功し1週間で退院)
- 2015年11月04日~2016年1月27日 抗癌剤治療(4回)
- 2016年11月02日 1年後検診のレントゲン検査で再発らしき影
- 2017年11月21日 術後2年経過したので手術成功と判断
元気だが激しく咳き込むことが多い - 2018年 年間を通して経過観察
抗癌作用のサプリ『Dフラクション』
慢性の疼痛及び炎症の緩和として『プレビコックス』
胃薬として『ファモチジン』
自宅で経口投与継続 - 2019年3月 食欲が著しく低下
- 2019年4月13日 天に召されました(14歳3ヶ月)
最後は、よろよろと立ち上がって倒れて、そのまま呼吸が止まりました。
あまり苦しまずに静かに息を引き取ったのが、せめてもの救いだと思います。
目次に戻る手術は成功したのか
ドッグイヤーという言葉あるように、犬の時間は人間よりも速く進行します。
そのためがんの手術の成功を確認するための期間は、人間では5年と言われますが、犬の場合は2年間で判断すると言われました。
我が家のビーグル犬は、肺がんの手術から3年半生きたので、手術自体は成功だと判断するようです。
肺がん手術から1年後の定期検診のレントゲンで腫瘍の影が見えるとの専門医の診断はおそらく間違っていなかったのでしょう。
このときに、飼い主としては、あと1年持つのかと、ある程度覚悟を決めていました。
しかし、思いのほか長生きしてくれて、それから2年半も生きてくれたのですから、手術は大成功だったと思います。
再発が事実だとしても、死亡年齢が14歳3ヶ月なので、やむを得ない年齢でもあると思います。
(ビーグル犬の寿命としては若干早いのかもしれませんが)
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手術後再発から2年以上生きた秘密
肺がんの再発が強く疑われながら、その後2年半も生きてくれたのは、抗癌作用のあるサプリメントと抗炎症剤の投与のおかげだと思っています。
目次に戻るマイタケのエキス『D-フラクション 』
ひとつは、獣医さんから勧められた抗癌作用があるとされるサプリメントで、マイタケのエキスから抽出したβ‐グルカン蛋白複合体を主成分とした、日本全薬工業の『D-フラクション プレミアム』です。
獣医さんの勧めで、D-フラクションを毎日の食餌に混ぜて経口投与していました。
このサプリのおかげなのかどうかはっきりはしませんが、再発後に1年は生きられないかもしれないとの不安を跳ね除けて、2年半も生きてくれたのは事実です。
私は、D-フラクションが癌の進行を遅らせる効果は大いにあったのだろうと思っています。
もし万一、次のペットで癌の心配があるようなら、わたしは何の疑いもなくD-フラクションを使うことでしょう。
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疼痛及び炎症の緩和剤
D-フラクションと合わせて投与したのが慢性の疼痛及び炎症の緩和剤でした。
非ステロイド系の抗炎症薬です。
副作用として胃腸障害の可能性があるので、胃薬を併用しました。
がん性の痛みは生体に悪影響を及ぼし、免疫が低下するとともにがんの増殖を助長させますので、痛みを和らげながら炎症を抑えてあげます。
緩和療法といいますが、生活の質(QOL)を向上させるために腫瘍による痛みの軽減も含めた対症治療です。
これらの薬剤は、当初、獣医さんから処方されていたのですが、安く済ませるために、個人輸入業者を利用して自宅で投与していました。
要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示がないと国内では購入することが出来ません。
癌との戦いは長丁場なので、経済的な負担も考えないといけません。
高額医療費が発生すると、ペット保険に入っていればよかったと思いました。
(ホントに!!)
まずは、ペット保険の資料を調べておきましょう。
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まとめ
我が家のビーグル犬が肺がんと診断され、外科手術を実施して緩和療法をしつつ、肺がんが発見されてから、3年半も生きてくれたのは
- 専門医による肺がん手術が成功したこと
- 抗癌成分のサプリ『D-フラクション』が奏効したこと
- 疼痛及び炎症の緩和剤の薬効があったこと
等によるものと思います。
最後までQOLは保たれたし、あまり苦しまなかったことが救いです。
14年間の長い同居生活だったので、思い起こすことはたくさんあります。
家族がそれぞれに悩みを持ち苦しんだときに、こちらの心情を忖度せずにマイペースを貫いてくれたことによって(笑)、逆にどれだけ安らぎを分け与えられたか分かりません。
正真正銘の家族の一員でした。
目次に戻る思い出の動画集
りんの記録動画があります。
2010~2011年の撮影なので、元気だった5~6歳当時の記録ですね。
目次に戻る『猟犬の血が騒ぐ』
『走る走る』
『抱っこで眠る』
ビーグル犬(りん子)で検索すると、もっと動画があります。
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りん、安らかに
埋葬は、近隣の斎場付属の小動物火葬炉で火葬していただき、遺骨を持ち帰って、室内に安置しています。
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コメント
はじめまして。
ひなたと申します。
りんちゃんのご冥福をお祈りいたします。
先月末、我が家の14歳半の愛犬に原発性肺腫瘍がみつかりました。
もともと、乳腺腫瘍の手術をする予定で術前検査を行ったら、肺に4cmほどの丸い影がみつかり、CT検査で転移も見られないことから、摘出手術となりました。
病理検査の経過は肺腺癌とされ、犬の原発性肺がんについて調べていたら、こちらにたどり着きました。
なかなか手術をされて闘病された方のブログが少なく、今後どうしていくかを考える中で、とてもためになり、何度も読ませていただきました。
獣医師から抗がん剤はおすすめできないと言われて、d-フラクションをあげています。いろいろなサプリがあり選ぶのが難しいですが、こちらのブログを読んで購入を決めました。
まだ切除して1ヵ月、乳腺腫瘍の手術も控えているため、これからどうなるかはわかりませんが、りんちゃんの闘病記録はとても希望がもてるもので、お礼が言いたくてコメントしてしまいました。
本当にありがとうございます。
ひなたさん、コメントありがとうございます。
手術後1ヶ月ですか、しかも次の手術も控えていると。
ご心配なことですね。
りんの場合は、この時期には抗癌剤治療を始めていました。
抗癌剤治療を実施すべきかどうかは素人では判断できませんから、専門医の指導に従うことになりますよね。
りんの主治医は、リスクはあるけれど総合判断としてはお勧めすると言うことで、受諾した次第です。。
りんが3年半生きられたのは、抗がん剤治療の効果もあったのかもしれません。
りんを失ってからまだ1年も経っていませんが、我が家にはすでに別のビーグル犬がいます。
家内をはじめとして家族が、りんの代わりが欲しいと我慢できなくなり、ビーグル犬を飼うことにしたのです。
ペットショップを何軒も回って、毛色や顔つきがそっくりの犬を探しました。
りんの生まれ変わりと称して『こりん』と名付けて育てています。
顔つきや毛色は似ていますが、性格が全く違うので振り回されて大変です。
(それがかえって楽しいのかも)
りんを失ったばかりですぐに別の犬に乗り換えるなんて、冷たいヤツだとの批判もあるかもしれませんが、逆にそれほどにりんの存在が大きく、家族に愛されていたとも言えます。
まだ1歳になったばかりの『こりん』ですが、りん以上に長生きしてもらいたいと願っています。
ひなたさんの愛犬も、予後が順調であることを祈っています。
コメントありがとうございました。
いろはに太郎さん
はじめまして。SNAKAと申します。
りんちゃんのこと、心よりお悔やみ申し上げます。
今日初めてブログを拝見いたしました。
昨日、我が家の10歳になるイタリアングレイハウンド(メス)が、
原発性の肺がんであることが分かり、
いろいろ調べていて、「いろはに情報館」さんにたどり着きました。
もともと低悪性度のリンパ腫があり、2ヶ月に1度大学病院に通院していたのですが、
特に問題なく、過ごしていました。
5日前元気がなく食欲もなかったため、かかりつけの病院に行ったところ、
レントゲンで白い影が見える、ということで、急遽昨日大学病院で検査してもらいました。
CT検査の結果、原発性の肺がんが見つかりました(2cm)。場所的に組織検査の為に針を刺すのは難しいそうなのですが、ほぼ肺がんで間違いないようです。通常なら、肺がんは外科手術で摘出しますが、近くのリンパ節に腫れがあり(おそらく転移)、手術も難しい、と言われました。
ここ1、2ヶ月で発生したもののようで、もともとのリンパ腫は関係ないそうです。
手術ができないため、今後抗がん剤治療をするかしないか、を判断しなければなりません。次の診察は2週間後で、それまでに腫瘍の大きさがどうなっているのか、で今後の時間がわかると思っています。
大学病院で診てもらってはいますが、がんや腫瘍の専門の病院に、
セカンドオピニオンやサードオピニオンを求めた方がいいのでしょうか。
ここ1、2ヶ月で2cmまで大きくなっていることから考えると、
進行のはやいものなのではないかとか。
正直に言って、今大変混乱しています。
SNAKAさん、コメントありがとうございます。
>かかりつけの病院に行ったところ、
>レントゲンで白い影が見える、ということで、
>急遽昨日大学病院で検査してもらいました。
我が家のりんの場合と同じですね。
ご心配なことと思います。
>肺がんは外科手術で摘出しますが、
>近くのリンパ節に腫れがあり(おそらく転移)、
>手術も難しい、と言われました。
わたしには判断できませんが、
専門医の判断ですからおそらくそうなのでしょうね。
また、イタリアン・グレーハウンドは体が細いので、ビーグル犬とは違った判断もあるかもしれませんね。
>今後抗がん剤治療をするかしないか、
>を判断しなければなりません
抗癌剤治療は毒物を注入するので、ワンちゃんの身体にかなりの負担を与えます。
りんの場合も、手術後に念押しの意味で抗癌剤治療を4回実施しました。
獣医師からの『脅し』めいた注意があり、毎回『生きて戻ってくれた』と安堵したものです。
抗癌剤治療も、それくらいのリスクがあることをご理解ください。
>セカンドオピニオンやサードオピニオンを求めた方がいいのでしょうか。
これは、飼い主さんの判断によるものです。
SNAKAさんが納得できれば、現在の大学病院におまかせするか
別の判断に期待をかけるならセカンドオピニオンを求めることもあるでしょう。
他人がアドバイスできる性質のものではありませんので、熟慮なさってください。
10歳というと犬にとってはもう若くはありません。
そんなことも、考慮の一部に加えて判断なさってください。、
長生きさせることだけにとらわれずに、QOL(生きている生活の質)を重視してあげることも大切だと思っています。
混乱なさってご心配なことと思いますが、気持ちをしっかり持って、サポートしてあげてください。