犬を飼っていると、いろいろな癖や性格で悩まされることがありますね。
犬がタオルを噛む理由が分からず、困った癖だと悩んでいる飼い主さんも多いようです。
犬がタオルを噛むのは、犬なりの理由があるのです。
今日は、その理由を調べてみましょう。
目次
猟犬の血が騒ぐ
手前味噌で恐縮ですが、下の動画は我家の愛犬、ビーグル犬「りん子」の勇姿です。
もう、ずいぶん前になりますが、りん子が5才のころですから、人間の年齢に換算すれば30代後半くらいの、一番元気があるころの様子です。
40秒ほどの短い動画なので、まずこちらをご覧ください。
与えた獲物は「軍手を裏返しにした物」ですが、彼女にとっては「ウサギ」か「ネズミ」にでも見えるのでしょう。
首根っこに噛み付いて、振り回してやっつけています。
数えてみたら7回振り回して完全に仕留めたようで、満足して持ち帰ります。
室内犬として育てているので、猟の経験などあるはずもないのですが、その挙動は立派な猟犬のようです。
目次に戻る
ビーグル犬は、兎狩りの猟犬だった。
ご存じの方も多いでしょうが、ビーグル犬の祖先は、イギリスで兎狩りに使われた猟犬でした。
猟でうさぎを追い詰めると「森の鈴」とも称されるよく響く声で吠えて、飼い主に知らせます。
草原でがさがさと動く動物を、飼い主がうさぎと見間違えないように、白い尻尾を垂直に立てて、自分がここにいるよと主張します。
だから、ビーグル犬の尻尾の先は白に決まっているのです。
上の写真は、りん子が2歳当時の写真ですが、ゴム製のおもちゃを噛んで遊んでいます。
目次に戻る
噛むのは犬の本能ですから、噛ませる物を用意しましょう。
ビーグル犬の話でつい熱が入ってしまいましたが、ビーグル犬にかぎらず犬の祖先はオオカミです。
草原で、あるいは森林で、獲物を追い詰めて仕留めて、自らの命を永らえる糧にするという、自然の営みの中で生き延びて来たオオカミのDNAがそう簡単に消えるはずはありません。
犬にとって何かを噛もうとすることは自然な本能であり、大切なことです。
ストレス発散の方法でもあるので、噛むことをさせないで大人になってしまうと後々問題が起きるかもしれません。
そんな犬ですから、目の前に噛み心地の良さそうなタオル
(どんなタオルじゃい)があったら、噛みつくのは当たり前です。
犬がタオルに噛みつくのは、ちゃんと先祖伝来の理由があったのです。
目次に戻る
噛むことを禁止してはいけません。
噛んでもいい状況やモノを用意してあげることが大切です。
具体的にいうと、噛むためのおもちゃを与えましょう。
(上の写真の青いリングや、下の写真の紐などです)
我が家では、室内では飼い主の靴下を与えると、喜んで噛んでいます。
犬はこのような飼い主の匂いがついているものを好む傾向があるので、普通のおもちゃよりもむしろこちらの方が喜ぶというケースも多々あります。
犬にとって出来るだけ噛みたいものを噛ませてあげるということは大切です。
目次に戻る
子犬のうちに噛んでダメなものを教える。
祖先がオオカミだと言っても、現代社会の秩序の中で生きているペットとしての犬ですから、噛んではいけないものはダメだと、子犬のうちに教えてあげなければなりません。
犬は、2才児程度の知能があると言われており、愛情を持ってきちんと教えれば、ちゃんと覚えます。
覚えないのは、飼い主の熱意が足りないのです。
きちんと教えないまま、
「うちの子は、何でも噛んでしまうので、困ってるのよ」
なんて愚痴っているのは、飼い主の責任です。
恥ずかしい自分の怠慢を、外でまき散らしているようなものですよ。
噛んではいけないタオルやシーツ、服などを噛んできた場合は、きちんと叱りましょう
犬は、飼い主に叱られたことをちゃんと理解しますよ。
曖昧に、黙って取り上げるだけでは、犬にとっては悪いことと理解できません。
ちゃんと叱りましょう。
叱り方に決まったパターンはありませんが、飼い主が不快であることを示せば十分です。
具体的には
- 「ダメ」と言いながら、軽く鼻先を叩く
- 「ダメ」と言いながら、頭を小突く
- 「ダメ」と言いながら、鼻をつまむ(息が苦しいのですぐ離す)
- 目線を合わせて、大きな声で「ダメ」と怒鳴る
- スリッパなどで近くの壁や床を叩く
(犬は聴覚がしっかりしているので、大きい音には敏感に反応します)
など、飼い主が声を出して、不快感を露わにすれば、犬は必ず理解してくれます。
「ダメ」の代わりに「いけない」でも「NO」でも構いませんよ。
また、以前、テレビで放映した秘策があるそうです。
(わたしは見ていませんが)
犬がタオルやスリッパに対して異常なほど噛んでくる対策として
犬がタオルを噛んだら、犬を無視して
・タオルをひたすら叱る
・スリッパならスリッパをひたすら叱る
犬は、自分が構われなくなるのがいやで、タオルを噛むのを止める。
この方法は、わたしは試したことがないので真偽の程は分かりませんが、公共の電波で放送したのですから、あながちウソとも思えません。
気になる方は、お試しください。
ただし、自己責任でお願いしますね。
当サイトへの苦情は受付かねます(^^ゞ)
目次に戻る
最後に
我が家では、ケージの中に犬用の用品をかためて置いて、そのおもちゃはいつでも取り出して噛みながら遊んでも良い。
それ以外はきつく叱る。
これを繰り返すうちに、犬は噛んで良い物と駄目な物をきちんと理解します。
普段はこの方法で円満に落ち着いていますが、なんかの機会にスイッチが入ると、彼女はルール違反をして大暴れをします。
(例えばスリッパ相手に)
犬は、プログラミングしたロボットではありませんから、無茶をすることもあります。
「ダメ、やめなさい」
と怒鳴るのですが、
そんな感情丸出しの無茶苦茶も、犬らしくて可愛いものです。
親ばか~(^◇^)/
関連コンテンツと広告