埼玉県日高市にある巾着田はヒガンバナ(彼岸花、別名:曼珠沙華)の群生地として有名です。
2016年は9月17日~10月2日まで、巾着田曼珠沙華まつりが開催されます。
2016年の『巾着田曼珠沙華まつり』は9月17日から10月2日まで開催されます。
この期間に、500万本(誰が数えたのか)とも言われる彼岸花が咲き乱れる様子は、べたな表現ですが、赤い絨毯を敷き詰めたようです。
家族で出かけるには、やはり車が一番ですよね。
ところが、シーズンピークの「巾着田曼珠沙華まつり」が開催される土日祝日は、駐車場は大混雑になります。
そこで、2016年の駐車場対策の秘策を提案します。
実は去年と同じなのですが ^^;
巾着田駐車場は入ったら出られない魔の駐車場
まず、巾着田の概要と駐車場を示した地図をご覧ください。
巾着田には常設駐車場が200台分ありますが、シーズン中は臨時駐車場の350台分も開放されます。
地図の一番上に示した道路沿いの駐車場はバス専用なので、一般車両は入れません。
臨時駐車場付近は一方通行で、こんな看板で案内されます。
臨時駐車場から出場する様子は下の動画でご覧ください。
砂利道をかなり走って、誘導員の案内で右折した大通りが、県道15号です。
この駐車場では、駐車ができたことで喜んではいけません。
県道への接続が信号のないT字路で、これがボトルネックになっていて、混雑中には一旦入ったら閉じ込められてしまう魔の駐車場なのです。
右折車両がT字路の先頭にいると、ほとんど進むことができなくなります。
上の動画ではあまり混雑していない日だったので、誘導員の案内もあり1分半でスムーズに出られましたが、シーズン中の休日ともなると、県道15号への出口から駐車場まで車が隙間なく並んでしまいます。
誘導員が県道の車を止めて交通整理をしてくれますが、それでも30分や40分ではとても外に出られなくなってしまうのです。
日高市の発表によると、まつり期間中の人出は13~14万人です。
まつり期間は、年によって違いますがおよそ2週間ですから単純平均しても毎日1万人。
平日と休日のバランスを考慮すれば、休日にはさらに多くの人数が押し寄せて来ます。
これに対して駐車場は臨時駐車場を加えても、550台のスペースしかありません。
近隣の民間駐車場49台を加えても、僅かに600台。
1台に平均3人乗っているとして1800人分ですから、駐車スペースがとても足りませんね。
そこで、主催者側では、躍起になって公共交通機関利用を勧めています。
2016年は、9月17日(土)から3連休で、一日空けてまた休みなので、駐車場の混雑も尋常では無いはずです。
日高市観光協会と日高市商工会が主催する『巾着田曼珠沙華まつり』は、9月17日から10月2日まで開催されます。
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だけど車で行きたい
小さな子どもがいるので、多少混んでいても車で行きたい。
足の悪い親と一緒なので車で行きたい。
そんな事情の方もいらっしゃるでしょう。
そういう方のために、巾着田の駐車場混雑対策のとっておきの秘策を2つ教えます。
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早朝退出作戦
魔の駐車場と言っても、絶対出られないわけではありません。
狙い目は、早朝の時間帯です。
早い時間に入って彼岸花の群生を堪能したら、お昼前にとっとと退場してしまうことです。
駐車場は、24時間利用可能ですから、お父さんが朝頑張れば、みんなが楽できます。
広場で、出店の名物を食べるのも巾着田観光の一つの楽しみではありますが、それを我慢して昼前の時間に出てしまいましょう。
午後になると急激に混み始めますが、さすがに午前中の時間であれば、それほど混雑せずに出ることができます。
午前中に鑑賞を済ませて、帰り道にファミレス辺りで思い出を語り合いながら、ゆっくり昼食を摂れば良いでしょう。
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代替駐車場作戦
案外知られていないのですが、まつり期間中の9月22日(木祝)、24日(土)25日(日)に限りのマル秘情報です。
- 日高市役所の駐車場を無料開放
- 市役所から無料シャトルバス運行
- 女子短大生のガイドつき
こんなうまい話を利用しない手はありません。
目次に戻る日高市役所の駐車場
日高市役所の駐車場は、公式発表値ではありませんが、わたしが数えたところによれば186台の駐車スペースがあります。
もちろん何時間駐めても無料です。
日高市役所と巾着田の位置関係は下の地図ような感じで、幹線道路沿いでおよそ5kmですから、道路が空いていればせいぜい10分位の距離です。
しかし、まつり期間中になると、この地図の距離でも30分以上かかります。
そのくらい混むと思ってください。
無料シャトルバス(東武バス)
まつり期間中の9月22日(木祝)、24日(土)、25日(日)の3日間は、日高市役所と巾着田を往復する無料シャトルバスが運行されます。
午前9時から午後4時30分まで(30分間隔で運行)
停車場所は日高市役所⇔高麗神社⇔巾着田です。
停車場所以外では乗降できません。
バスは、リクライニング付き豪華バスというわけにはいかず、座席数が少ない普通の路線バスです。
上の地図の幹線道路を通るのではなく、山道にある『高麗神社』(こまじんじゃ)を中間の停留所として通るので少し時間がかかりますが、順調ならせいぜい15分もかからないくらいですね。
一応、予定時刻表はあるのですが、まつり期間中は渋滞が激しいので、午後になると時刻表はほぼ役に立ちません。
午後の混雑時間帯になると、乗車時間を30分は覚悟しておいたほうが良いでしょう。
道路が渋滞しているのだから、自分の車で走っても同じことですよ。
早めに並んで、座ることをお勧めします。
バスの数は1時間に2本ですが、小さい子やお年寄りが一緒なら、一台待って次のバスにしたほうが良いでしょう。
ちなみに、高麗神社にも無料駐車場がありますが、途中乗車になるので絶対に座れません。
バスの乗車時間を短くするなら高麗神社の選択もありますが、お子さんや足が悪い家族などのために座ろうと思うなら日高市役所になります。
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女子短大生のガイドさん
日高市にキャンパスがある「埼玉女子短期大学」の学生さんが、今年もボランティアで観光バスガイドをしてくれます。
もちろん、プロではありませんから、流れるように右から左へとはいきませんが、それでも、巾着田の歴史やら、ヒガンバナの種類やら、自分で調べた内容を一生懸命に説明してくれます。
学生ですから、個人個人で話す内容が違います。
2014年にわたしが乗ったバスの学生さんは、渋滞で乗車時間が伸びてネタが尽きると、自分の身の上話を始めました。
就職面接で苦労をしたが、念願の接客業の会社に内定して嬉しかったとか。
観光ガイドよりも、こちらのほうが面白かったです。
初々しくて、とても可愛らしかったので、楽しいバスの時間でした。
2016年も女子短大生のガイドさんを継続してくれることになりました。
楽しみですね。
9月22日(木・祝)、24日(土)、25日(日)に、市が運行するシャトルバスに 搭乗し、観光名所やまつり出店物を紹介するバスガイドを行います。 。
写真撮影のワンポイント
とにかく咲き乱れる曼珠沙華の数に圧倒されます。
いまは、スマホを含めて、一億総カメラマン時代ですが、気の利いた写真を撮る人は案外少数しかいません。
巾着田で最も普通に撮影するとこんな写真ですね。
これはこれで良いのですが、誰が撮っても同じような観光写真になってしまいます。
そこで、ローアングルから青い空を入れる構図をお勧めします。
カメラを低く構えて、上向きに撮影します。
本格的なカメラマンなら、地面に寝転んで撮影するところです。
ビュー画面が動くタイプのカメラなら、無理なく撮れますね。
空の青と彼岸花の赤と、イキイキとした緑の茎が絶妙なバランスで、芸術性を謳ってくれます。
ちょっと変わったきれいな写真を撮りたい方におすすめです。
ただし、露出を適正に合わせないとこんな失敗写真になってしまいますので、現場で何回か撮影して、ベストの条件を探してから、もう一度本撮影をするとよいでしょう。
白い彼岸花もあります
数が少ないので、群生写真には向いていません。
ここは一発、アップで狙ってみてはいかがですか。
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最後に
巾着田は、最近急に有名になって観光地化されてきましたが、元々は近所の小学生が、お弁当を持ってハイキングや写生会に行くような、どこにでもある田園風景の一角でした。
彼岸花の群生が有名になって、東京方面からも観光客が来るようになりましたが、元々が田舎なので、道路インフラがそれほど大量の交通量を予想していない設計ですから、どうしてもひどい渋滞になります。
それに加えて、駐車場から県道への出口が信号のないT字路なので、右折車両が流れを止めてしまう強力なボトルネックになっていますから、駐車場利用は控えたほうが賢明です。
駐車場の大混雑と道路渋滞を考えれば、ベストな交通手段は、西武池袋線の高麗(こま)駅から10分ほど歩くことです。
混雑することがわかっていても、いろいろな事情があって、やっぱり車で行きたいという人のために、通常の駐車場を模索するよりも多少なりとも有利な条件を提示しようと思って、この記事を書きました。
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コメント
とても、参考になりました!、
ありがとうございます!、(*^。^*)
こつさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
参考にしていただけたようでうれしいです。
今後もよろしくお願いします。
西武池袋線に高麗川駅はありません
訂正下さい
toro ken さん
ご指摘のコメントありがとうございます。
西武池袋線は高麗駅ですね。
直ちに訂正しました。
何回も読みなおしたのですが、気づかないものですね。
大変失礼いたしました。