100均の代表とも言えるダイソーではメガネを扱っています。
伊達メガネやサングラスもありますが、主体は老眼鏡です。
初めて、ダイソーのメガネを見た時に、わたしは衝撃を受けました。
メガネといえば、わたしの頭のなかでは3万円以上の高額商品と言う常識が広がっていて、1,000円でも十分に安いと思うのですが、なんと100円とは!
半分趣味のように、たくさんのメガネを買って試してみたので、その評価をお届けします。
おススメはこれ
品番も何もわからないけれども、ダイソーメガネの老眼鏡の一番のお薦めはこれです。
レンズが小さくて、今風のデザイン。
フレームの色がたくさんあるので、お好みで選べます。
おすすめポイントの一つは、レンズが小さいので、下のイラストのように、鼻眼鏡方式の遠近両用に適しています。
つまり、手元を見るときには眼鏡を通して視線を落とし、遠くを見るときには、眼鏡のレンズを通さず上方に視線を持ってくることで、遠近両用の使い方になります。
この眼鏡の内幅は125mmと小さいので、わたしにはちょっときつい感じですが、広がるので、まぁまぁ使える範囲ですね。
すぐに壊れる
だけど、ダイソーの老眼鏡だから、当たり前だけどすぐに壊れますよ。
ヒンジ機構になっている上の部分が折れたので、修理のしようがありませんから、写真撮影が終わったので捨てます。
この程度のことで文句を言ってはいけません。
この写真の眼鏡は、3ヶ月ほど使ったでしょうか。
100円で3ヶ月も使えたのですから、1日あたり1円のレンタルだと思えば安いものです。
わたしは、もともとプラスチック技術の仕事をしていたので、相当程度、プラスチック製品を扱ってきましたが、これほど質の悪いプラスチック製品を見たことがありません。
これで、製品を提供しようとするのですから、度胸が良いというか、割り切りがすごいというか、逆に敬服しています。
ここまで割りきらないと、100円のメガネは出来ないでしょう。
色が剥げる
幸運にも壊れないで長く使える製品に当たりました。
これは予想外だったのですが、なんと色が剥げてきたのです。
でも。壊れてはいないので、家の中では今も使っていますよ。
目次に戻るおしゃれなべっ甲模様
べっ甲模様の老眼鏡が出ています。
もちろんプラスチックですが、透明なカラー材料をマーブルのように半混ぜにして、べっ甲フレームのような雰囲気を醸し出して、結構おしゃれです。
フレーム内寸は、130mmで、ちょっと大柄のわたしにも使えます。
設計上の最大の特徴は、ボロプラスチックのために折れやすいツルの部分を幅広(18mm)にして、強度を確保していることです。
ツルの部分が幅広になり、中央部分に『+2.5』と印字してくれているので、助かります。
100円老眼鏡としては、精一杯のサービスですね。
嬉しい配慮です。
やっぱり壊れる
しかし、そこはダイソーメガネのフレームですから、壊れないなんてことはありません。
これだけデザインを強化したにも関わらず、ちゃんと壊れました。
レンズを囲んでいるフレームが割れてしまいました。
もちろん、踏んづけたり落としたりではありませんよ。
あくまでも、通常使用として着用しようとした時に「ペキッ」とか音がして壊れました。
さすがは、ダイソーメガネ、期待を裏切りませんね。
こんな割れ方をすることもありますが、怒ってはいけません。
3ヶ月も使ったのですから、一日にしたらたったの1円です。
十分に任務を果たしたと言って褒めてあげてもいいくらいです。
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携帯用ケース付き
携帯用ケース付きのメガネの何種かありますが、これは金属タイプです。
フレーム幅が120mmと小さく、ツルの長さも130mmで、どちらも、通常品と比べると10mmずつ短いです。
携帯用だから我慢しなければならないが、わたしの顔サイズでは、だんだんとずり落ちてくるので、長くは使いたくないです。
コンパクトなケースに入っているし、金属製なので、壊れる危険は少ないと思います。
非常用として、鞄の中に1コ入れておくとよいでしょう。
ケースまで付いて100円だもの、文句を言っちゃいけないよ。
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半ふちなしのおしゃれタイプ
ダイソーメガネでは珍しいナイロンフレームタイプです。
普通のナイロンフレームは下半分に使いますが、この眼鏡は、老眼鏡特有の上目遣いに対応して、上半分がナイロンのフレームでおしゃれな構造になっています。
色も多数用意されてるので、女性なら選ぶ楽しさがあるでしょう。
フレーム幅が130mmと標準であり、フレームとツルが柔らかいので、かけ心地は良好です。
黄色のところに『+2.5』と度数表示があるのがありがたいですね。
老眼鏡は、何種類か用意しておいて、用途に応じて取り替えますから、度数表示があるのは助かります。
この度数表示をアップで撮影しました。
何回撮影しても、数字がぶれるので変だなと思っていたら、変なのはわたしの撮影ではなくて、眼鏡の方でした。
写真はピッタリと焦点が合っているのに、文字だけが二重に印字されています。
ここまで拡大すると、ツルの端部のバリ処理の雑さがバレてしまいました。
ここは、耳にも頭皮にも当たらないので、実用上の問題はありません。
やっぱり、ダイソーの100円メガネ的品質で期待を裏切りません。
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ビッグフレームはダメ
ダイソー老眼鏡コーナーで、大きなレンズのメガネがあったので買ってみました。
老眼鏡「ビッグフレーム」と書いてあります。
横っちょの英語表記は、〔Reading Glasses Big Frame〕となっていますね。
内寸が136mmと大きいので、余裕で掛けられます。
掛け心地は悪くありませんが、このフレームは老眼鏡には向いていません。
レンズが大きいと、周辺部では歪みが目立ちます。
レンズの周辺部を通してみると、線が歪んで見えるので、目眩(めまい)がして気持ちが悪くなるような気がします。
結局、中心部分のレンズだけを使うようになります。
また、本や新聞などを読んでいるときに、ふと顔を上げてテレビなど遠くを見ることがありますが、このようなときには、上目使いでレンズの外側に視線を持ってきます。
そう、この写真のように、視線は眼鏡から完全に外しますが、Big Frameでは、レンズが大きいとやりにくいのです。
所詮、老眼鏡は、本や新聞を読むために視線を下げた時だけ必要なものですから、大型レンズは必要ないのですね。
小さいレンズの製品をお勧めします。
さすがにこれは無理か
これは、ダイソーではなく、専門店で作った老眼鏡です。
ちゃんと検眼してから作ったので、当然、価格は高いです。
でも、そんなに高いものではなく7000円くらいだったかな。
顔に合わせてきちんと調整してくれるので、かけ心地は良いですね。
フレームが柔らかいので、こんなことも出来ます。
これほど曲げても、ちゃんと戻ります。
同じことをダイソーのメガネでやってみました。
右側のツルを同じように曲げてみました。
折れなかったけど、曲がってしまいました。
やっぱり、ダイソーの100円メガネ的品質です、期待を裏切りません。
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遠近両用は200円ですが
ダイソーメガネコーナーで、遠近両用の老眼鏡を見つけたので買ってみました。
「二重焦点老眼鏡」と書いてあります。
横の英語表記は、〔Double Foucused Reading Glasses 〕となっていますね。
内寸が135mmと余裕があるので、かけ心地はまずまずです。
この眼鏡の特長は、下方視点の範囲のレンズが老眼鏡(凸レンズ)で、周囲が素通しレンズになっていることです。
こんな感じですが、老眼鏡の範囲が分かりますよね。
私は、勝手に遠近両用と書きましたが、ダイソーでは、この表現は使っていません。
「二重焦点老眼鏡」と表記しています。
遠近両用と言っても、周囲は素通しレンズなので近視や乱視がある人には使えません。
手元を見るときには老眼鏡が必要だが、遠くを見る時には眼鏡が要らないので、いちいち外すの面倒だという言わば、目が悪くない人専用になります。
私は、元々弱い近視だったので若い頃からメガネを着用しており、50歳ころからは遠近両用眼鏡を使用しているので、初めての人よりも慣れているはずですが・・・。
実際に使ってみたら、相当慣れないと使いづらいなと感じました。
食卓で使ってみたのですが、手元の茶碗を見るときには、老眼鏡の視野でちょうど良いのですが、視線を上げてテーブル中央のおかずに手をのばそうとすると、レンズの境目に視線が来て焦点が合わなくなり「クラクラ」っとします。
このまま立ち上がって歩くのも危ないですね、止めたほうが良いです。
元々目が悪くなくて、眼鏡利用の習慣がない人が、常時メガネをかけることはないでしょう。
常時使用には、精神的に耐えられないと思います。
元々、近視や乱視などで眼鏡を常用している人は、専門店で遠近両用の眼鏡を作っているはずですから、ダイソーの多重焦点眼鏡は使いませんね。
とすると、誰が使うか?
私のように、
「若いころには近視眼鏡をかけていて、常用に慣れている。
高齢化で眼鏡不要になったが、老眼鏡は必要だ」
と言う人が最適でしょう。
そんな私でも、老眼鏡は、単一視点で小さいレンズが良いと思っています。
アイディアは良かったけれど、この眼鏡はあまり売れそうもありませんね。
税抜き200円です。
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褒めているんですよ
褒めているんだか、けなしているんだかわからないレポートになってしまいましたが、実は褒めているのです。
元エンジニアとしては、100円で商品を設計しろと言われたら断ります。
品質に責任が持てないからと。
だけど、その枠を超えて、品質が悪くてもいいから100円で作ってみようと言うチャレンジ精神を高く評価しています。
簡単に壊れることを承知のうえで使うならば、これほど素晴らしい商品はないと思いますよ。
乱視の人には向かない
乱視がある人や、左右の目で近視の度外が違う人(ガチャ目の人)には、残念ながらダイソーの老眼鏡はおすすめしません。
というよりも、実際に使えないと思いますので専門店で検眼の上、作ってもらうことになるでしょう。
家中の各所に1個ずつ配置しておきましょう
単純に老眼になった人は、茶の間に1個、ベッドサイドに1個、書斎に1個とたくさんの老眼鏡が欲しくなります。
そのような需要に、ダイソーメガネの老眼鏡は最適です。
結論で、ビシッと褒めました。
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コメント
おしゃれなべっ甲模様(透明なカラー材料をマーブルのように半混ぜにして・・・フレーム内寸130ミリ)の物を私も使用しており、2年ほど前に大阪でまとめて10個ほど購入しました、今でもそれを使用していますが、残り3個になってしまいました。また同じものを購入したいのですが、住居が東京なので東京で販売しているダイソーの支店を知りたいです。お願いします。
白倉さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
そうですか、気に入ったので10個まとめ買いをされたのですか。
壊れることを予想されたのか、賢い決断でしたね。
2年間で7個壊れたとすると、計算上は1個当り3.4ヶ月になりますから、標準的な製品寿命かもしれませんね。
さて、東京でべっ甲柄フレームのメガネを置いている店と問われても、残念ながらわたしには答えられません。
東京在住ではないし、ダイソーの関係者でもありませんので。
ダイソーでは、大口の場合はお取り寄せサービスをやっているので、お近くの店舗に申し込んでみてはいかがでしょうか。
10個まとめて注文するとおっしゃれば、取り寄せてくれるかもしれません。
はっきりしたお答えができなくて申し訳ありません。
今後ともよろしくお願いいたします。