プランターで栽培している食用菊(もってのほか)が咲いてきました。
もってのほかの花の色は、綺麗な赤紫です。
もうすぐ食べられるようになります。
食用菊はゆでるときに浮いてしまう
食用菊は軽くゆでてから食べるのですが、ゆでるときに浮いてしまうのです。
花をハサミで切り取り、ザルかボウルにとります。
目次に戻る食べるのは花びら
食べる部分になる花びらを手でむしってザルかボウルに取ります。
上の花が、むしるとこのくらいに少なくなってしまいます。
もってのほかの花びらは筒状でしっかりしているので取りやすいです。
中心の部分は苦味が強いので使いません。
お湯を沸かして酢を加える
水だけで茹でると色が茶色っぽくなるので、酢を入れて綺麗な色にします。
酢の添加量は、5カップ(1リットル)に大さじ1~2杯程度。
厳密に量らなくて適当でいいですよ。
花びらをお湯の中に入れると、浮いてしまいます。
箸で押さえようとするのですが、泡のように軽くて、箸にまとわり付くので、どうにもやりようがなくて困ってしまいます。
それでも、少量なら良いのですが、こんなにたくさん採れると、まとめて大量にゆでることになります。
そんな時の必殺技をご紹介しましょう。
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ネットに入れてゆでる
答えを書いてしまうと「なぁんだ」言うようなことですが、裏ワザとか言われるものはだいたいそんなものです。
要は、気づくか気づかないかだけですからね。
ダイソーなどの100円ショップで売っている、三角コーナー用のネットに菊の花を詰めてしまうのです。
押し込まずにゆったりと詰めて、このままお湯の中に放り込みます。
端を結わえたり縛ったりする必要はありません。
鍋の中に入れて、箸で湯の中に押さえこむだけです。
ネットの中で固まっているので、浮いてくることはありませんから、信じられないほど作業性が改善されます。
全体がお湯の中に浸ってから20秒程度で取り出して、冷水に開けます。
時間を長くゆで過ぎると、もってのほかのシャキシャキ感を失ってしまうのでゆで過ぎないことです。
こだわるなら、この後氷水で締めると更にシャキシャキ感がしっかりします。
なお、家庭菜園や庭などで栽培した菊には、小さな黒い虫がついてることがありますが、ゆでると落ちてしまいます。
虫は沈むので簡単に分離できます。
十分にすすぎをしてください。
軽く絞って冷蔵庫に保管します。
冷凍保存可能
ゆでてからしぼった菊は、冷凍保存が出来ます。
冷凍保存の目的は2つあります。
目次に戻る収穫量が多いとき
大量に採れたとか、大量に頂いたとか、一時に食べきれない場合は、冷凍保存をしておけば、食べたい時に分けて食べることが出来ます。
これは、当たり前の知恵ですね。
目次に戻る収穫量が少ないとき
庭で栽培している菊のように本数が少ない時には、花数が少ないですね。
花を5つ6つ摘んでも、ゆでると盃にいっぱいにもなりません。
もっとまとめないと、菊を食べた食感が味わえません。
また、家族やお客さんの人数が多い時にも不足するでしょう。
でも、まとめて花を摘もうとしても、花期がずれるので、古い花は枯れてしまいます。
そこで、食べごろの花を摘んで、ゆでて冷凍するのです。
冷凍品がある程度溜まったら、まとめて解凍して美味しくいただこうと言う作戦です。
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美味しい食べ方
菊を食べるというと、一般的には酢の物を連想しますが、一番美味しいのは『刺し身』です。
お浸しのように全体に醤油をかけてしまうと、水分が出てしまいます。
何も混ぜない菊の花を小鉢に盛りつけて、小皿の醤油をちょっと付けて、刺し身のようにたべる。
これが最高です。
菊本来の、ほろ苦い風味を味わうためには、酢の味は要らない。
もってのほかのシャキシャキした歯ざわりを楽しむには、キュウリやワカメのような増量材は邪魔です。
何かを加えるのは、菊の花だけでは量が足りないから、混ぜ物で増量してるのです。
結局、単純に菊の花に醤油ちょっと付けて食べる、『菊の刺し身』が最高です。
余談ですが、もってのほかの名前の由来は?
ご存知通り、菊は天皇家の家紋ですね。
一説によると、それを食すとはもってのほかだ、とか。
本当かどうか分かりません。
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