肺炎球菌ワクチンの高齢者接種自己負担費用は市町村によってバラバラ

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平成26年10月1日から、高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンが定期接種となりました。
肺炎球菌ワクチンについては、みんながよく知らないと思うので、経験談を交えて整理しておきます。

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対象者

対象となるのは、下表の年齢の人達です。

対象者 生年月日
65歳となる方 昭和24年4月2日生 ~ 昭和25年4月1日生
70歳となる方 昭和19年4月2日生 ~ 昭和20年4月1日生
75歳となる方 昭和14年4月2日生 ~ 昭和15年4月1日生
80歳となる方 昭和 9年4月2日生 ~ 昭和10年4月1日生
85歳となる方 昭和 4年4月2日生 ~ 昭和 5年4月1日生
90歳となる方 大正13年4月2日生 ~ 大正14年4月1日生
95歳となる方 大正 8年4月2日生 ~ 大正 9年4月1日生
100歳となる方 大正 3年4月2日生 ~ 大正 4年4月1日生
101歳以上の方 大正 3年4月1日以前の生まれ

なんと、驚いたことに、わたしがズバリ対象者だったのです。
昭和24年7月生まれなので、65歳でピッタリですね。
役所から手紙を貰うまで、まったく知識がなく、この制度の存在すら知りませんでした。
対象者に100歳以上の人が含まれていることに、ちょっと驚きました。
65歳未満でも、60歳以上で、心臓、腎臓、呼吸器の機能傷害や免疫不全の症状がある人は、対象になるそうです。

役所から、定期接種のお知らせが届いたので、さっそく11月初旬に、行ってきました。

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肺炎球菌とは

この菌は日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の住み着いていて、唾液などに含まれて飛沫感染をします。
住み着いているだけなら別には害はないのですが、ふとしたきっかけで増殖すると気管支炎、肺炎、敗血症などの重い病気に発展します。
ワクチンの接種により、その原因菌の第1位を占める肺炎球菌が引き起こす肺炎球菌性肺炎の約80%を予防することができます。
しかし、その他の肺炎に対する予防効果はなく、全ての肺炎が予防できるわけではありません。
肺炎にも色々種類があるってことのようです。

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有効期間は5年間

「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」というのを、1回筋肉注射するだけなのだけれど、5年間有効なんです。
だから、対象者年齢が5年毎に区切られているんですね。
それにしても、5年間なんてずいぶんと長いですねぇ。
ホントに大丈夫なのかなぁ。

でも、5年後に定期接種をするかどうかは、厚生労働省ではまだ決めていないのです。
今回が初めての公的な摂取になるので、今後の様子を見ながら、定期摂取にするか止めてしまうか判断するようです。

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副作用の心配

ワクチンって、弱い病原体を体内に入れるので副作用(正式には副反応と言うようです)が心配ですよね。
定期接種で病院に行くと、「問診票」を書かされて、過去に重い病気をしたか、アレルギーがあるかなんてことを調査されます。
その後で、医師による検診があり、副作用が心配な人には摂取させません。
でも、簡単な問診だけなので、大丈夫なのかなとは思いましたね。

副作用の症状としては、お定まりの発熱、倦怠感、痛み(頭痛、関節痛、筋肉痛など)のほか、ひどくなるとリンパ節炎や熱性痙攣を引き起こすこともあるようです。

わたしの場合は、左上腕部に注射したのですが、2~3日の間は、左腕の注射部位が少し痛かったです。
ワクチン注射のことをすっかり忘れていて、なんで痛いのだろうなんて考えてしまいましたが、その程度のものでした。
まぁ、副作用というようなものではありませんでしたけどね。

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費用助成金は自治体によってバラバラ

行政からの補助金が出るので、わたしの場合は、接種費用の個人負担は3,000円でした。
広島市のサイトでは4,700円と書いてあったので、自治体によって違うみたいですね。
気になったので、幾つかの市町村について調べてみました。

補助金(助成金)がないと、実費として8,200円ほどかかるようです。

  • 自己負担金額
    5,200円 夕張市(助成額が3,000円)
    5,000円 仙台市・川越市(助成額が3,200円)
    4,730円 さいたま市
    4,700円 広島市・千葉市・静岡市
    4,500円 川崎市
    4,000円 名古屋市・西宮市・姫路市・岐阜市
    3,000円 和歌山市・鹿児島市・朝霞市
    2,500円 宇都宮市・各務原市
    2,000円 郡山市・千曲市

こうしてみると、補助金の出どこは、国や県ではなく、市町村のようですね。
同じ岐阜県でも岐阜市と各務原市が違うし、埼玉県では、川越市、さいたま市、朝霞市など対応がバラバラです。

各市町村のホームページに表示しているので、自分で調べてみてください。
・自治体によっては、自己負担金ではなく助成金の金額を表示しているところもあります。
・助成対象者を70歳以上とかに限定している市町村もあります。
・障がい者や生活保護世帯には、特別な支援をしているところが多いようです。


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