小学4年生の夏休み自由研究ならこれで決まり!

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4年生の夏休みの自由研究はこれで決まり

4年生ともなると自由研究も2回目、少し手の込んだこともやりたい学年です。

自由研究も面白いだけでなく、新しい発見を望む年齢でもあります。

大がかりな実験にすると大人の力がたくさんいるので、少しだけ手伝ってもらう程度の自由研究にしましょう。

最近の小学校ではエコに関する宿題も出るので、自由研究をエコを組み合わせたものを考えてみましょう。

夏休みの自由研究

家にあるもので紙をつくてみよう。

4年3組 いろはに太郎

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自由研究「家にあるもので紙を作ってみよう」

要は「再生紙」を作る実験研究です

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用意するもの。

  • 材料の古紙原料
    牛乳パック(数枚)、新聞紙、雑誌、広告などの古い紙いろいろ
  • 工作用の糊(でんぷん糊)
  • 撹拌手段
    ジューサーミキサー、フードプロセッサー、ペットボトルとビー玉など
  • スクリーン
    網戸、三角コーナーのネット、ストッキング、専用キットなど

でんぷん糊は、百均で3本入のチューブ糊で構いませんが、子供向けの安全な製品もあります。

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再生紙の作り方

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1、吸水処理

一般的な古紙原料の場合

原料の古紙を細かく切って、柔らかくなるまで30分ほど水に浸しておきます。
ここでは洗面器を使いましたが、容器は鍋でもバケツでも構いません。

紙漉き 008

牛乳パックの場合

牛乳パックは防水フィルムを剥がさなければなrないので、処理法が違います。

牛乳パックを水に浸したまま一晩以上放置します。
(浮かないように重しを載せておくと良いです)

これによって牛乳パックについている防水フィルムを剥がしやすくします。

一晩以上水に浸けないとなかなか剥がれないのです。
(3日くらい浸しておくとはがしやすくなります)

防水フィルムを剥がして、中の白い綿のようなものを集めます。

剥がす時に、小さな細切れになっても構いません。

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2、撹拌処理

材料を撹拌機の中に入れて、元の紙の形が分からなくなるまでどろどろにかき混ぜます。

  • 給水した古紙原料
  • デンプンのりを大匙1ほど

水の量や牛乳パックの切れ端の重さなどは、あえて書きません。
いろいろ試して失敗しながらきれいな紙を作ってください。
失敗した結果も研究ですから、記録しておいてくださいね。

一番きれいに仕上がるのはミキサーです。

原料をミキサーに入れて撹拌します。
ミキサーはよく洗ってからお母さんに返しましょう。

ミキサーがない時にペットボトルで撹拌する方法
  1. 水に浸した古紙原料と糊をペットボトルに入れます。
  2. 同時に、撹拌子となるおもりを5-6個入れます。
    (ビー玉、大きめのナット、50円玉など)
  3. 水を7分目ほどまで入れて、手で激しく振ります。
    おもりが入っていないと、なかなかきれいに混ざりません。

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ミキサーと比べれば撹拌不十分ですが、それでも紙は出来ます。
こちらの方が、実験研究らしくて良いかもしれません。

紙漉き 012

よく振れば、どろどろになって、ミキサーを使わなくても新聞紙の形が見えなくなりますよ。

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3、スクリーンによる紙すき処理

網戸を使う方法

網戸を外して横にして撹拌した中身を広げます。
この際の注意点は広げるとき少し厚めにするときれいな紙になります。
網戸の上で形を整えること忘れずに。

三角コーナーのゴミネットを使う方法

網戸が簡単に外せない場合には、流し台の三角コーナー用のネットを使います。

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このネットを、餅焼き編みなどにかぶせて使います。

例えば、下の写真のように、食品パックに貼り付けて使うことも出来ます。

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ガムテープ等でしっかり固定しないと、重さで崩れてしまいますが、それも実験です。

お母さんのストッキングを使う方法

針金ハンガーに、お母さんのストッキングをかぶせて、ネットの代わりに使うことも出来ます。

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専用のキットを使う方法

このようなセットを使うと紙すき部分のスクリーン作業がとても楽で、きれいにできます。

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4、乾燥と仕上げ処理

そのまま乾燥する方法

特になにもしないで乾燥させればゴワゴワした分厚い紙になります。

窓ガラスに貼り付ける方法

スクリーンに展開した材料をタオルで水分を拭きとって、窓ガラスに貼り付けて乾燥させれば、少し綺麗な紙ができます。

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アイロンをかける方法

原材料が生乾きの状態でアイロンをかけます。
紙の仕上がりが一番きれいです。

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まとめかた

古紙の種類によって、色や付き具合などが全く異なり面白いです。

特に牛乳パックはとてもよいパルプを使用しているのできれいな葉書にもなります。

また新聞紙は色が灰色になります。
雑誌も色が変わって面白いです。

ジューサーの中の水のときの色から、紙になったときの色を記録しておけば面白い研究になります。

仕上げ処理を何もしないと、分厚いゴワゴワした紙になりますが、窓ガラスに貼ったり、生乾きのうちにアイロンをかけると、きれいな紙になりますので、その違いをまとめてみましょう。

アイロンは、本当の製紙工場でも、熱プレス工程としてやっていることなので、研究の一つとして書き加えれば、さらにレベルの高い報告になるはずです。

それぞれの材料で出来た紙を、葉書の大きさに切って、実験報告書に添付すれば、立派な自由研究になります。

紙作り試してみましょう。

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