お彼岸の意味を理解しましょう
お彼岸は春と秋の2回「春分の日」「秋分の日」を中日とする前後7日間に祖先を祭る日です。
2016年の秋分の日(中日)は9月22日で、その前後3日間の1週間が秋のお彼岸です。
具体的には、お彼岸の入りが9月19日、お彼岸明け9月25日になります。
お彼岸は中日に先祖に感謝し、残り6日間は悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅密」(ろくはらみつ)を1日ずつ納める日だと言われています。
(六波羅蜜の具体的な項目は、巻末に付けておきます)
現代の風習を簡潔に言えば、ご先祖様を大切にしてお墓参りをする週です。
お彼岸のときは家族でお墓参りしてお墓の掃除などしている姿がテレビのニュースなどでも流れますね。
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お彼岸にしてはいけないこと
昔から「仏事と神事を重ねてはいけない」と言われています。
仏事とは、仏教に基づいてお坊さんが取り仕切る行事です。
例えば、お葬式、法事、お墓参りなど、死にまつわることが多いですね。
神事とは、神道に基づいて神主さんが取り仕切る行事です。
例えば、赤ちゃんのお宮参り、七五三、神式の結婚式、建前など、おめでたいことが多いですね。
神社で行うことからそのまま仏事を行うことはよくないと言われています。
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赤ちゃんのお宮参りは
例えば、赤ちゃんのお宮参りの帰りにお墓参りは避けたほうが良いでしょう。
そのようなときには、別々の日にすればお彼岸の期間でも問題はありません。
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結婚式はどうなのでしょう
田舎などはお彼岸のときには家族でお墓参りなどに出かけるため、結婚式を避けたほうがよいと言われることもあります。
これは、宗教上の理由というよりも、人手がかかるので一緒にやると大変だという事情のようです
地域によってはお彼岸は忙しいので、結婚式などのお祝いごとなどはやるべきではないというところもあるようですが、都会ではそのようなことは少ないでしょう。
どうしてもという場合は、せめて中日を避けて、先に親族に説明するなどが必要になるかもしれません。
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病院のお見舞いは
お見舞いはお墓参りの日と一緒の日にしない方が良いでしょうね。
でも長く入院するわけではないという時でも、やはり別の日にしておく配慮も必要です。
治したい方のところにお墓参りの帰りでは縁起もよくありません。
お彼岸にしても良いこと
お彼岸は、ご先祖様を大切にしてお墓参りをする期間ですが、喪中ではありませんから、過剰な節制は必要ありません。
お彼岸の日はお墓参りに行きますが、「喪中」ではありませんので、墓参りの日とほかの日が重ならなければ一切問題はありません。
目次に戻る新築祝いや引っ越しは
引越しなどは別にこだわることもないです。
都合の良い日をえらんで、新居に夢を広げることは、ご先祖様も喜んでくださることでしょう。
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新車の納車は
これは、何もこだわる必要はありません。
普通にいつでも納車を受けて構いません。
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結納は
結納など大安の日に行いたいことは、構わないのです。
結婚式のように親族が総出でお手伝いをするような必要はなく、家族だけのこじんまりとした行事であれば、家族の都合次第で、計画を決めて構いません。
ただし、お墓参りの日は避けたほうが良いでしょう。
実際、慌ただしくなるので、同じ日には計画しないものです。
お彼岸の中でも、大安吉日ならばどんなお祝いも行ってもよいのです。
お墓参りするからと喪中の期間と勘違いする方も多いのですが、規定はありませんので、縁起の良い日ならば問題なしです。
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(付記)六波羅蜜とは
- 分け与えること。
- 戒律を守ること。
- 耐え忍ぶこと。
- 努力すること。
- 特定の対象に心を集中して、散乱する心を安定させること。
- 物事をありのままに把握し、真理を見極める認識力。
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