にんにくは国産品と中国産のどちらを選ぶべきか

なんでも調べる『いろはに情報館』です。 熟年の知識と含蓄で古いものほど得意です。 ネット上にあふれる種々雑多な情報をプロのテクニックで検索して分かりやすく整理してお届けします。

中国産のにんにくが国産品よりもかなり安く売られていますね。

中国産なら3個入ネットが100円程度で販売されていますが、国産となると1個150円~200円位しますから、ざっと5倍の価格差です。

5倍の価格差があれば、だれでも安い中国産を選びそうですが、国産品の魅力とは何でしょうか。
(以下、この記事では、国産は主に青森産をイメージしています)

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にんにくの種類

にんにくには、大別して寒地でとれるものと、暖地でとれるものの2種類があります。

国産の代表品種は青森で栽培されている「寒地」で、中国産は「暖地」です。

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福地早生(わせ) 寒地系

青森を中心として寒地で栽培されているのが、福地早生です。
50グラムほどの大きな実に、5~6片入っています。

「福地ホワイト六片」と呼ばれる品種で、1片が大きく、身が締まり、外皮や薄皮の色が白いのが特徴です。

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壱州早生、上海早生、遠州極早生

中国から輸入されているのは、大体がこの品種です。
国内でも、九州や沖縄県など南国で栽培されているのが、こちらの3種ですが、青森より生産量はるかに少ないです。

50グラムほどの実に12片ほど入り、外皮は淡い褐色です。

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粒の大きさ

国産(青森産)は丸みを帯びて大きい。

中国産は、暖地系で粒が小さい。

下の動画は、お笑いですが、次の2点が確認できます。
国産は、丸くてぷりぷりしている様子が分かります。
中国産は、芽が出始めています。

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実の詰まり具合

国産のほうが、中国産よりも実が詰まって密度が高い。

中国産は、一部に鬆(す)が入って空洞になっているものがある。

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味の違いはあるのか

この項では、@nifty:デイリーポータルZの記事を参照しました。

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すりおろしてみると

国産は黄色っぽくて透明感があり、ねっとりしている。
ほんのわずかな量で、刺すような辛味が舌全体に広がり、刺激が強い。

中国産は白っぽくて不透明。
青臭く、旨味が少ない上に、雑味を感じる。

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 焼きにんにくにすると

国産にんにくの断面は真っ白で、実が詰まっている感じ。
詰まった身はしっかり歯ごたえがあり、甘味も強くほくほくしている。

中国産は黄色くてとろけたような感じ。
柔らかくて、えぐみと青臭さが目立ち、特に味はない。

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刻んで炒めものに入れると

にんにくそのものの味や刺激を楽しむのではなく、炒めものなどの加工食品に調味料として使用するならば、国産と中国産の差を感じるのは難しいでしょう。

どちらも、にんにくの味や風味を十分に感じさせてくれます。

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値段がこんなに違うのは

中国でも、パソコンや液晶テレビなどの工業品の価格は日本と変わりません。
中国に行って安いと思うのは、人件費に関わる製品やサービスです。

人件費の代表的なのが、散髪とマッサージです。
更にはタクシーも設備費用よりも人件費の比率が高いので日本よりかなり安いです。

では、農作物をと考えてみると、『種まき→成長管理→収穫』の工程で生産されます。
この過程を見ると、一部の機械化はあるもののほとんどは人件費です。
土地代も関わってきますが、中国の方が圧倒的に安いです。

特に、にんにくは機械化で大量生産するものではないので、人件費比率が高まります。

つまり、中国産と日本産の価格差は、品質などには関係なく、人件費の差と見るべきです。
ですから、国産がボッタクリをしているわけではなく、この価格差はしかたがないところでしょうね。

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にんにく概論

驚いたことに、世界のにんにく生産量の80%が中国産なのです。
一方、国産にんにく生産量の80%が青森です。

にんにくはユリ科に属するタマネギの仲間で、秋植え球根なので5月頃枯れて10月頃芽が出ます。

秋以降放置して置くと芽が出てくるので商品として出荷できなくなりますから、9月以降は温度を下げて休眠状態にして出荷します。
家庭内でも暖かい部屋に置いておくと芽が出てきます。
芽が出るのは国産・中国産にかかわらず自然な植物の成長です。

中国産の場合は流通経路が長い分、芽が出やすい状態になっていることが考えられますので、家庭での保存期間は短いかもしれません。

5月~6月に出回る表面が渇いていない新にんにくが最も成分が充実しています。

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青森生産者の主張

青森県産にんにくは、外国産に比べて、疲労回復作用のある「アリシン」を豊富に含んでいます。

香りもぜんぜん違いますし、芽止め剤は一切使用していないので安心です。中国産の物は安いですが、味も香りも断然国産のほうがいいです。

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まとめ

  1. 国産と中国産のにんにくは品種が違う
  2. 国産が大粒で実がしっかりしており、ジューシーである
  3. 国産の方が味が濃く刺激が強い
  4. 炒めものの風味つけに使うなら、両者の差は感じられない
  5. 価格差は、人件費の差に由来するもので、品質とは関係ない
  6. 安全性については、双方とも大きな問題はないと判断します。
    (栄養素と安全性については、ネット上に両者の言い分があります。
    しかし、片方を排除すべき明確な理由は見つけられませんでした。)

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使い分けのための結論

  • 生にんにくを味わうとか、にんにくをメインにした用途(ホイル焼きなど)であれば、
    高価であっても国産を選ぶ価値があります。
  • 炒めものなどの添加調味料として使用するなら、両者に差はありません。
  • 上記を基本的な使い分け方針として、お財布と相談してください。

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この記事を書こうとしたきっかけ

自分自身で、スーパーの買い物をしている時に、同じにんにくなのに、どうしてこんなに値段が違うのか、品質はどうなのかなどと気になって、調べてみました。

にんにくのホイル焼きなどめったにやりませんが、国産にんにくは、ホクホクして美味しかったですよ。


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コメント

  1. ななし より:

    デイリーポータルZの記事「青森産と中国産のニンニクはどう違うか」(http://portal.nifty.com/2009/07/22/c/)と全く同じ表現が見受けられるのですが
    参考にしたり引用したのならば参考文献としてURLを明記すべきではないでしょうか

    • いろはに太郎 より:

      ななしさん、コメントありがとうございます。

      このサイトでは、ネット上のたくさんの情報を参照しながら記事を作成しています。
      一つの元情報だけに偏らないように、また、元記事を連想させないように、多くの情報を整理して自分の文章として書くように気をつけています。
      しかし、ときには、配慮が足らずに元記事のイメージを残したままになっているケースもあります。

      改めて見直してみると「味の違いはあるのか」の項では、ご指摘のように、「@nifty:デイリーポータルZ」の記事内容を参照したことが明らかです。
      アドバイスに従って、参照を明記してリンクを設置しました。

      今後もよろしくお願いします。

  2. noname より:

    これはいい記事。有難うございます。