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ブラウン管テレビは家庭ゴミに出せないんです
ブラウン管テレビは、2001年(平成13年)4月1日より「家電リサイクル法」の規定によって、家庭ごみとしての取り扱いができません。
- 小売業者は「排出者からの引取りと製造業者等への引渡し」
- 製造業者等は「引取りとリサイクル(再商品化等)」
それぞれの役割を分担して、リサイクル化を推進することが義務付けられています。
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じゃぁ、古いテレビはどうやって処分するの
基本的に市町村などの自治体では、ゴミとして引き取ってくれませんから、次の3つの方法から選択することになります。
- 自分で処分場へ持ち込む方法
- 街の電気店で引き取ってもらう方法
- 無料引取業者に任せる方法
ひとつずつ説明します。
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自分で処分場へ持ち込む方法
目次に戻る指定引取場所とは
処分場と書きましたが、正式には「指定引取場所」と言います。
都道府県別に指定引取場所が決められており、例えば青森県なら、次のように7ヶ所が指定されています。
沖縄県なら、次の3ヶ所です。
他の都道府県でも簡単に調べることが出来ます。(巻末参照)
他府県の指定引取場所に持ち込むことも可能ですが、事前に電話をして状況を確認しておきましょう。
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家電リサイクル券を貼る
テレビを軽トラの背中に積んで指定引取場所に持ち込んでも、そのままでは受け取ってもらえません。
下の写真のように、持ち込んだテレビの横に「家電リサイクル券」を貼っていないとイケないのです。
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家電リサイクル券はどこで買うのか
送金のための手数料は窓口とATM(自動支払機)で少し違います。
- 郵便局の窓口で払込をすると振込手数料が130円かかるけど、
- ATMを使えば80円です。
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料金は幾らなの
- 15型以下なら1836円(1700円+税)
- 16型以上なら2916円(2700円+税)
廃棄するだけなのに、消費税がかかるのかよ(激)
リサイクル料金は、メーカーごとに決められていて、ほとんどのメーカーは、ペンさんが言ったように、1,836円と2,916円ですが、料金が違うメーカーもあります。
15型以下 | 16型以上 | |
---|---|---|
大多数 | 1,836円 | 2,916円 |
NEC | 2,376円 | 2,916円 |
オリオン、サムスン | 2,916円 | 同左 |
指定外(メーカー不明) | 3,148円 | 3,688円 |
正確な料金は、郵便局に備えてある「家電リサイクル料金一覧表」または、RKCのpdfファイル(巻末参照)をご覧ください。
お役所仕事の典型だね!!
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リサイクルAグループとBグループの違い
リサイクル処理する側で仕分けるから、持ち込むのはどこの指定引取場所でも構いませんよ。
ホント、お役所仕事ッて感じだよなぁ!
AグループとBグループの違いは、集めるところは一緒ですが、リサクル工場が違うのです。
- Aグループ
リサイクル処理拠点として、既存の産業廃棄物業者を活用する。 - Bグループ
リサイクル工場として、自前で新設したプラント(下図参照)を使う。
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街の電気店で引き取ってもらう方法
新しいテレビを買った場合
新しいテレビを購入した場合は、販売店がリサイクル品を回収する義務がありますから、納品と同時に(ついでに)引き取ってもらうことが出来ます。
ただし、上述した「家電リサイクル料金」に加えて、「運搬料」を請求されます。
運搬料は販売店によって異なりますが、1000円~2000円程度です。
もし、あなたが、古いテレビを運ぶ手段(軽トラなど)を有して、平日の郵便局での手続きができるのであれば、自分で指定引取場所へ持ち込むことによって「運搬料」を節約することが出来ます。
1000円程度なら、やってもらったほうが楽ですけどね。
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テレビを買わずに回収だけをしてもらう
これは、対応している店舗が少ないですね。
直接訪問するなり電話で確認するなど、聞いてみないと分かりません。
大型量販店では、ケーズデンキが対応しています。
ただし、「リサイクル料金」と「運搬費」に加えて「出張費」3,000円が加算されますので、結構な金額になります。
例えば、21型テレビなら、
- リサイクル料金=2,700円(税別)
- 運搬費=500円(税別)
- 出張費=3,000円(税別)
- 合計=6,200円+税=6,696円
最低でも、この程度の費用がかかります。
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無料引取業者に任せる方法
無料の方法があるなら、さっさと教えてよ!
ある条件を満たした場合のみ、無料で引き取りますと言う業者を紹介します。
パソコンファーム
当資料館で調査した結果、全国規模で信用できるのはパソコンファームです。
ただし、次のような条件があります。
キャンペーン期間中であれば送料も無料になることがあるので、情報を見て活用すると良いでしょう。
- サイズは、14~21型に限る。
大きい製品も小さい製品もダメです。 - 2001年製以降であること
- 正常に動作するもの
- 外装の破損がないこと
- 画面焼けや画面割れのないもの
- メーカーを問わず受入可能です
- ただし、テレビデオやワイドテレビは受け入れできません
日本では、地デジ化されてブラウン管の需要はありませんが、世界に目を向ければ、まだまだブラウン管テレビは現役です。
きれいに化粧し直して、箱にでも入れれば、海外では商品として流通するのでしょう。
基準に合う製品があれば、リサイクル料金不要で、ブラウン管テレビを処分することが出来ます。
パソコンファーム以外にも、信頼できる業者がありますが、時期により業態の変化が激しいので、ご自身で探して調査してみてください。
違法投棄は、絶対にダメですよ。
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軽トラで回ってくる業者
テレビ回収業者というと、スピーカーを鳴らしながら軽トラで回ってくる人たちを連想しますが、あの人達の中には、違法に山中に放棄する連中が混じっているので、全員を信用することは出来ません。
完全に無料であれば、業者にとって何の得もないから本気かもしれませんが、リサイクル料金よりも安くしますというと怪しいですね。
また、途中で話がすり替えられて、べらぼうに高額な料金を請求されたトラブルもあるようなので、あまり関わり合わないほうがいいでしょう。
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